有朋高 新たな校歌制作に着手　３月卒業式で披露へ　作詞作曲は半﨑さんに依頼

（学校 2023-01-12付）

生徒と交流する半崎さん（右から２人目）

　有朋高校（元紺谷尊広校長）は、新たな校歌の制作に取り組んでいる。現校歌ができて半世紀が経過し、現在の生徒像に合致した内容にリニューアルするもの。新校歌の作詞作曲を札幌出身のシンガーソングライター・半﨑美子さんに依頼。昨年１２月下旬、曲作りのために生徒たちと交流した半﨑さんは「皆さんと良い作用を生んで、有朋高で歩む方々と伴走するような歌を書き上げたい」と意気込んだ。新校歌は２月ころの完成を予定している。

　現在の校歌は、昭和４６年に作られたもの。歌詞にある「働き学ぶ有朋の」のフレーズは、２０～７０代の勤労学生が多く通った当時の生徒層を反映している。現在の在籍生徒は７割近くが１０代を占めており、歌詞の生徒像とずれが生じている。

　校歌作りが具体化するきっかけの一つが、一昨年７月に行われた通信制の学校祭「札幌支部祭」。半﨑さんを招いたライブでは、コロナ禍で共に学ぶ仲間に会うこともままならなかった生徒たちが、優しく温もりのある歌声に触れ、涙する場面もあったという。昨年３月の卒業式でも半﨑さんがビデオメッセージと歌をプレゼントするなど交流を重ねた。こうした縁もあり、半﨑さんに校歌作りを依頼した。

　１２月２２日、半﨑さんが来校し、校歌に対する思いや、生徒の日常の声を直接聞くための交流会を開催。集まった通信制・単位制生徒１２人を前に「校歌を生徒の皆さんと一緒に作る機会なんてそうはない。皆さんと良い作用を生んで、有朋高で歩む方々と伴走するような歌を一緒に書き上げたい」と呼びかけた。

　生徒たちは、入学して良かったことや成長したことなど、学校生活を通して変化した自分たちの思いを発言。「温かい心を持っている人がたくさんいる」「手を取り合って頑張れる友達ができた」「やりたいことを応援してくれる先生がいる」など、日々感じている思いを伝えた。

　最後に、生徒を代表して通信制３年の松本姫和さんが「半﨑さんに依頼することができとてもうれしい。学校の歴史や校風を理解していただいた上で、全生徒が温かい気持ちになり、勇気をもらえるような校歌をお願いします」と謝辞を述べた。

　新校歌は、２月ころの完成を予定しており、３月の卒業式で披露される見通し。

(学校 2023-01-12付)