網走白鳥台小 特別支援教育研修会 生活の困難楽しく克服 カフェ店員の役割体験し(学校 2022-12-22付)
スワン・バックスを開いた
【網走発】網走市立白鳥台小学校(河村一恵校長)は15日、同校で教師力向上セミナー特別支援研修会を開いた。網走市教委の岩永雅浩教育長、オホーツク教育局の教育支援課義務教育指導班の大平博司指導主事をはじめ、網走市立東小学校、第四中学校の教諭ら計34人が参加。授業公開や研究協議、講演を通じて、個人の特性に合わせた特別支援の在り方について学びを深めた。
研修会は、特別支援教育の充実に向けた実践的な授業研究を通じて、教職員の資質・授業力等の向上と近隣校との連携を図るもの。
公開授業では、5年(知的学級)・6年(情緒学級)の共同授業として自立活動「スワン・バックス(カフェ)をひらこう」(5年担任高田真紀子教諭、6年担任菊田彩花教諭)が行われた。同単元では、克服したい困難をそのまま取り上げて指導するのではなく、児童が楽しいと感じられる活動を通して学習上または生活上の困難を克服していくことができるよう児童が主体となって「カフェ」を開店する一連の学習活動を展開。本時では、カフェ店員として客との一連のやりとりを体験し、相手の表情などから気持ちをくみ取ることで、状況に応じた対応力や周囲の人と積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲の向上を目指した。
児童には、はじめに授業の一連の流れと本時の目標である「お客さんの質問や話を最後まで聞き、受け答えができる」(5年)、「状況に合わせて、お客さんとのやりとりをすることができる」(6年)を各自確認させ、全体の見通しを持たせた上で実践に移った。
児童は、レジの担当と商品を渡す担当に分かれて、来店した客へのあいさつ、注文への対応、金額の計算、商品の手渡し、客へのお礼などカフェの店員としての一連の役割を実践。基本的には、手順表に沿って受け答えを進めていたが、客からの「リッチブレンドとは何ですか」との意地悪な質問に対しても、自分でパッケージを確認して答えるなど、予想外の展開に際しても機転を利かせて対応した。
終了後は、自身で本時の目標と照らし合わせながらうまくできたことを発表したり、教員が褒めたりするなどして、児童が取組の成果を自信につなげることができるよう振り返りの時間を設けた。
研究協議では、授業について意見交換。「初めて会う人にもしっかりと状況に応じた受け答えができたいた」「最後まで仕事を全うできて、子どもの自信にもつながったのではないか」などの声が上がった。
また、オホーツク教育局の大平指導主事は「子どもたちが安心して授業に取り組める道具立てが考えられていた」「共同学習の中でも、各自がそれぞれの課題に基づいた振り返りができたいた」と取組を評価した。
このあと、大平指導主事が「教科領域を合わせた指導(生活単元学習)および自立活動の指導の基本について」をテーマに講演を行った。
(学校 2022-12-22付)
その他の記事( 学校)
地元企業4社に感謝状 中標津高 学校環境整備で
【釧路発】中標津高校(赤津博久校長)はこのほど、同校で地域貢献活動を行った中村興業(株)など4社に感謝状を贈呈した。各社が野球部グラウンドの土提供や練習用ビニールハウス・プレハブ内の電気修...(2023-01-13) 全て読む
道教委要望書を協議 富良野市内新設校統合準備委 学校名アンケート実施へ
【旭川発】第2回富良野市内新設校統合準備委員会が昨年11月中旬、富良野緑峰高校(岩﨑弘之校長)で開かれた。同校校舎を利用した富良野高校(髙田安利校長)との統合による新設校の7年4月の開校に...(2023-01-13) 全て読む
有朋高 新たな校歌制作に着手 3月卒業式で披露へ 作詞作曲は半﨑さんに依頼
有朋高校(元紺谷尊広校長)は、新たな校歌の制作に取り組んでいる。現校歌ができて半世紀が経過し、現在の生徒像に合致した内容にリニューアルするもの。新校歌の作詞作曲を札幌出身のシンガーソングラ...(2023-01-12) 全て読む
農業教育連携へ静内農高生3人 2月7日から仏訪問 リヨンの高校や農場等視察
【苫小牧発】静内農業高校(佐藤裕二校長)は、2月7日から4泊5日の日程でフランス訪問プロジェクトに参加する。同校生徒3人、引率教員2人がリヨンの農業高校や農場・ワイナリーを訪問するなどし、...(2023-01-11) 全て読む
地域活性化施設を提案 旭工高 卒業設計発表会
【旭川発】旭川工業高校(稲津誠校長)は16日、同校で卒業設計発表会を開いた。建築科3年生36人が地域活性化を図る施設を設計・提案。CADなどで製作した図面を示しながら工夫点を説明するととも...(2022-12-23) 全て読む
旭農高 農ク全国大会で好成績 鑑定で柴田さん、和久さんも プロジェクト発表Ⅱ類 優秀賞に輝く
【旭川発】10月下旬に開かれた第73回日本農業クラブ全国大会北陸大会で旭川農業高校(野村博之校長)の生徒が優秀賞を獲得した。プロジェクト発表会のⅡ類で窪田杏さん、吉野僚さん、工藤璃杏さん、...(2022-12-22) 全て読む
PICK UP No.8 十勝
◆帯広三条高 類型別探究活動導入へ 道教委・道CLASSプロジェクトの指定を受けている帯広三条高校(合浦英則校長)は、来年度から2年生を対象に進路希望に沿った“類型別探究活動”を始動する...(2022-12-21) 全て読む
PICK UP No.7 渡島・檜山
◆福島商業高 全国募集への挑戦 11月に開かれた高校づくりに関する指針改定版意見を聞く会。福島町教委の小野寺則之教育長は「地域から高校がなくなれば、町の過疎化に拍車がかかる」と発言し、危...(2022-12-20) 全て読む
PICK UP No.6 胆振・日高
◆地域課題解決へ振興局と連携 胆振教育局は本年度、胆振総合振興局と連携し若手職員による意見交換会を実施している。教育局が提案して実現したもので、管内が抱える行政上の課題の共有や、多角的な...(2022-12-19) 全て読む
道教大附属釧路義務教育の赤本教諭 最優秀賞受賞の栄誉 算数数学・授業の達人大賞
【釧路発】道教育大学附属釧路義務教育学校(内山隆校長)後期課程で数学科を担当する赤本純基教諭は、東京理科大学が主催・企画した「第15回算数数学・授業の達人大賞」で最優秀賞(大賞)を受賞した...(2022-12-16) 全て読む