札幌市 アイヌ文化体験プログラム 5年度 130校で実施 踊りなど出前授業は50校(札幌市 2023-02-03付)
札幌市市民文化局は、毎年度実施しているアイヌ伝統文化振興事業のアイヌ文化体験プログラムについて、5年度は小・中学校、高校合わせて130校と例年と同規模の実施を予定している。アイヌ文化交流センターで行う体験プログラムは80校、アイヌ民族の講師が各校を訪問し、踊りや遊びなどを披露する出前体験プログラムは50校で予定。同局ではプログラムの実施に当たって引き続き、学校のニーズに合わせて柔軟に対応していく考え。
札幌市には、札幌アイヌ協会をはじめ、多くのアイヌ関連団体が存在し、札幌アイヌ協会の事務局が所在する「札幌市アイヌ文化交流センター」や「札幌市共同利用館」などを活動の拠点に、アイヌ伝統的儀式の実施・再現、アイヌ文様作品の制作、古式舞踊の披露や伝統的作物の栽培など、様々なアイヌ文化の保存・伝承等の活動が行われている。
アイヌ文化や歴史への理解を深めるためには、幼少期からプログラムを体験させることが重要と考え、毎年市内の児童生徒を対象に文化体験プログラムを展開。アイヌ文化交流センターに児童生徒を招き、アイヌ民族の家屋など展示物の見学のほか、アイヌ伝統の踊り体験などを実施するプログラムとアイヌ民族の講師が学校を訪問し、踊りの披露や遊びの体験などを行う出前体験プログラムの2つを用意している。
過去3年間のプログラム活用校数をみると、センターでの体験プログラムは2年度が53校、3年度が58校、4年度が75校と増加傾向。出前体験プログラムは、2年度がセンターでの体験プログラムが59校、3年度が65校、4年度が62校となっている。
2年度、3年度は130校程度で実施を予定していたが新型コロナウイルス感染症の影響で中止した学校があったほか、センターでの体験プログラムを出前体験プログラムに切り替えて実施した学校もあった。
4年度は、感染症感染防止の対策を徹底し、例年と同規模で実施した。
5年度も同様に、アイヌ文化交流センターで行うプログラムは80校、出前体験プログラムは50校を予定している。
同局では、プログラムの実施に当たって「引き続き、学校のニーズに合わせて柔軟に対応していく」としている。
(札幌市 2023-02-03付)
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