多文化共生等基本方針の骨子案 学校での日本語指導等 札幌市 進学支援の充実も(札幌市 2023-02-03付)
札幌市総務局国際部は、本年度中の策定を目指す仮称・市多文化共生・国際交流基本方針の骨子案を示した。現状の課題を整理し、学校における日本語指導や進学支援の充実などの取組例を挙げた。
1月27日に開いた第2回(仮称)国際交流・多文化共生基本方針検討会議で示したもの。
基本方針は、現行の市国際戦略プランの計画期間が本年度で終了することや、市内の外国人人口の増加傾向などを踏まえて新たに策定する。計画期間は5年度からの10年間。
目指す姿を「(仮)多様な人々が世界から集い、いきいきと共に暮らす都市さっぽろ」とし①だれもがつながり(伝え)あえるまち②みんなが安心してくらせるまち③お互いをみとめあい、みんなが支えあうまち―など5点を目標に掲げた。
このうち、②の実現への方向性の一つとして、外国にルーツを持つ子どもたちの教育機会の確保を挙げた。
現状の課題として、学校における日本語指導・支援の充実に向けた研修の実施や、進路指導の場づくりの必要性などを指摘。解決に向けた取組例として、学校におけるボランティアによる日本語支援や就学・進学支援の充実、日本語習得の困り事に係る相談体制の整備などを挙げた。
委員からは「ボランティアに依存し過ぎない体制整備が必要では」「卒業後のキャリア支援についても盛り込むべき」といった意見があった。
次回の会合は3月を予定している。
(札幌市 2023-02-03付)
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