図書やＩＣＴ等パック寄贈　日教弘教育支援事業　道内特別支援学校７５校に　年度内納品完了へ　道支部

（札幌市 2023-02-06付）

　公益財団法人日本教育公務員弘済会は、日教弘創立７０周年を記念し、特別支援学校で学ぶ児童生徒の教育環境の充実を目的に教材等を助成する「特別支援学校教育支援事業」を全国一斉に展開している。道支部では、道内の国公立私立の特別支援学校（分校・分教室を含む）７５校を対象に、各校が希望する図書やＩＣＴ機器、スポーツ用品等をセットにした２０万円相当のパックを発送中で、年度内の納品完了を目指している。

　贈呈する教材は５万円、１０万円、１５万円、２０万円相当のパック３０種類となっており、学校側が合計２０万円相当になるよう選択する。

　内容は、点字付きさわる絵本などの図書パック、ウェブカメラパック、ボッチャセットパック、教育用ノートパソコンパック、ブラインドスポーツパック、モバイル・オンライン学習ＩＣＴパックなど多種多様。いずれも障がいに応じて、子どもたちが楽しく有効に使える商品を取りそろえた。

　道支部では、昨年１１月に助成の案内（募集要項）を対象となる国公私立特別支援学校・分校・分教室に発送。同２１日から１２月２日にかけて申請を受け付けた。

　申請の際には、学校教育活動に教材をどう生かしたいかなど希望理由を求め、道特別支援学校長会や道教委からアドバイスを受けるなど、各障がい種にとってベストな組み合わせを考えながら選考に当たった。

　１月中旬には指定業者から各学校への納品が始まっており、到着した学校からは感謝の言葉が届いているという。

　道支部では「ＩＣＴ機器は希望が多く、納品までに時間がかかるが、今学期中に少しでも使ってもらえるよう、年度内のお届け完了を目指したい」と話している。

(札幌市 2023-02-06付)