ＳＤＧｓ協働ワークショップ　できることを考えよう　高校生と企業が意見交換　札幌市

（札幌市 2023-02-03付）

　札幌市環境局は１月２７日、企業と市立札幌藻岩高校など４校の生徒が対話を通してＳＤＧｓを考える「北海道内高校合同ＳＤコン」を開催した。子ども環境情報紙「エコチル」を発行する（株）アドバコムなど１４社の担当者と４校の１・２年生約９３０人がオンラインで意見交換し、持続可能な社会の実現に向けてこれから何ができるかを考え合った。

　市は３年度から、企業と高校生や大学生が対話を通して持続可能な社会の実現に向けて協働できることを話し合う「ＳＤコン」を開催している。

　今回はその番外編として、１４社の担当者と藻岩高、札幌龍谷学園高校、札幌新陽高校、静内高校の生徒たちがオンラインで対話。各社のＳＤＧｓに関する取組を通して、これからの社会に向けて何ができるかを共に考える機会とした。

　市環境局環境政策課の佐竹輝洋環境政策担当係長が「企業の生の声を聞いて、フラットな視点でＳＤＧｓについて考えて」と呼びかけた。

　藻岩高には４企業の担当者が訪れ、オンラインで４校の生徒たちと対話した＝写真＝。

　アドバコムに札幌市教委の教員長期社会体験研修として派遣されている渋田創氏は、エコチルの配布状況や紙面内容のほか、子ども・親子向けのイベントやユーチューブで生配信番組を制作していることを紹介。その上で、課題として①中高生以上にも読んでもらうためには②応援してくれる企業を増やすには③ユーチューブのチャンネル登録数を増やすには―の３点を挙げ、生徒たちの意見を募った。

　４校の生徒たちは、スマートフォンを使って「一定数（チャンネル）登録のある企業や行政機関などとコラボレーションしては」「授業で扱える短めの動画を制作してみては」「サムネイルの文言を簡潔にしてはどうか」など、より良い社会の実現に向けて次々と意見を投稿した。

(札幌市 2023-02-03付)