厚労省等　４年児童生徒の自殺　小高で増　過去最多５１４人　学業不振や友人関係等倍増

（国 2023-03-16付）

　厚生労働省と警察庁は１４日、令和４年中における自殺の状況を公表した。児童生徒の自殺者数は前年比５１人増の５１４人と過去最多を記録。学校問題が原因とされる児童生徒の自殺者数は前年の１・８倍の２８１人となった。

　国内全体の自殺者数は４・２％増の２万１１８１人で、平成１５年の３万４４２７人をピークに令和元年まで減少傾向にあったもののここ数年で増加傾向に。

　児童生徒の自殺者数は元年が３９９人、２年が４９９人、３年が４６３人、４年が５１４人。

　４年の内訳は小学生が６人増の１７人、中学生が５人減の１４３人、高校生が４０人増の３５４人と小学校と高校で増加した。

　自殺の原因・動機が「学校問題」とされる小中高生の自殺者数は１３０人増の２８１人。

　内訳は「学業不振」が８３人、「進路に関する悩み（入試以外）」が６０人、「学友との不和（いじめ以外）」が４９人、「入試に関する悩み」が３７人、「教師との人間関係」が８人、「いじめ」が８人、「性別による差別」が１人、「その他」が３５人。

　前年との比較では「学業不振」「学友との不和」「入試に関する悩み」における自殺者数がいずれも２倍以上となっている。

(国 2023-03-16付)