道立図書館　第４次事業推進計画原案　“知の拠点”機能充実へ　５～９年度　１８目標設定

（関係団体 2023-03-17付）

　道立図書館は、第４次事業推進計画の原案をまとめた。５～９年度の５ヵ年における施策目標に「地域を支える“知の拠点”としての図書館」など４項目を掲げ、電子書籍の整備冊数や、資料収集計画に基づく重点テーマ資料冊数など１８項目の目標指標を設定。インターネット環境下での図書館サービス提供や、地域に根差した生活の情報基盤としての取組を進める。

　４年度までを計画期間とする第３次計画では、６つの施策目標を掲げ、図書館活動全体を見える化し、道民の多様なニーズに対応した図書館サービスを提供するとともに、本道全体の図書館活動を支える拠点として様々な取組を進めてきた。

　第４次計画の策定に当たっては、人口減少や少子高齢化の振興、デジタル社会の伸張、ＩＣＴ技術の進展、新型コロナウイルス感染症の流行などによる生活様式の変化、学校現場における児童生徒の１人１台端末の整備などを考慮。インターネット環境下での図書館サービスの提供や、地域に根差した生活の情報基盤、北方資料の積極的な収集などを観点に、見直すこととした。

　施策目標については、基本的な目標とともに①道民のくらしや仕事に役立つ②地域を支える“知の拠点”③多様な情報を発信し続ける④ネットワークでつながる―の４点を設定。目標指標として１８項目を整理した。

　主な取組をみると、①では、非来館型サービスや課題解決型サービス、読書バリアフリーに対応したサービスの充実を掲げた。

　②については、電子図書館サービスのコンテンツ充実や、併せて策定する資料収集計画に基づき設定する重点テーマ「生活」「仕事」「安全・安心」に沿って資料を収集する。北海道や旧樺太、千島列島に関する北方資料の収集による地域情報の蓄積等にも努める。

　③に関しては、インターネットを活用した情報発信や、利用者・利用機関の情報ニーズを反映したコンテンツの充実、北方資料デジタルライブラリーを利用した地域資料のコンテンツ発信などに取り組む。

　④においては、市町村支援事業による助言と情報提供、学校図書館を対象とした運営相談や事業の充実、大学や専門機関、地域やボランティアと連携した事業などの実施に取り組むとした。

(関係団体 2023-03-17付)