日高地区教頭会５年度総会　会長に吉田氏（えりも小）　学校課題解決へ３ヵ年研究

（関係団体 2023-03-16付）

　【苫小牧発】日高地区教頭会は１１日、新ひだか町公民館で５年度総会を開催した。役員改選で新会長にえりも町立えりも小学校の吉田貴弘氏を選出。研修計画では「学校課題の解決に向けた教職員の専門性に関する教頭の関与」等をテーマとした３ヵ年研究をスタートすることとした。

　東日本大震災の被災者に黙とうをささげたあと、原田賢会長があいさつ。「子ども、職員の安全が第一。今一度危機管理マニュアルの見直しを」と求めた。

　また「多忙な毎日だと思うが、日高の子のために力を注いだ成果は必ず今後の学校運営につながっていく」と会員を励ました。

　続いて来賓の行徳義朗日高教育局長と川上松美日高管内教育委員会連絡協議会会長が祝辞。行徳局長は、新型コロナウイルスへの臨機応変な対応に感謝した上で「教頭の職務は校務を整理し校長を助けること。特に学力向上という窓から、授業改善や学級経営がきちんと行われているか、日々先生方の授業を把握しているか振り返ってほしい」「校長会でも学力向上について３つの統一行動を行っており、教頭会としてもこれを具現化することを念頭に次年度の活動をお願いしたい」などと求めた。

　川上会長も「最重要課題は基礎学力の保証」とし「校長会も動きを始め、今まさに日高の教育が変わりつつある。ＰＤＣＡのＣとＡ、評価と改善を具体的に行い、重点項目だけでも結果を示すなどして先生方を具体的に動かしてほしい」と呼びかけた。

　議事では５年度の活動方針、事業計画などを審議。全て原案どおり承認した。活動計画では年３回の教頭研修会（４月、７月、１１月）や５月の実務研修会、８月の採用校長・昇任教頭合同研修会などを盛り込んだ。

　研修計画では「日高の未来を拓く力を育む活力ある学校づくり～学校課題の解決に向けた教職員の専門性に関する教頭の関与」を研究主題とした３ヵ年研究をスタートし、教職員一人ひとりの持ち味を生かす人材育成への教頭の関与性などを明らかにすることとした。

　また、７年度に全公教研究大会全道大会が日高で開かれることから、それを含め総力を挙げて研究を推進することとした。

　理事研修会については、働き方改革や交通事故防止等の観点からオンライン開催を継続する。

　役員改選では吉田会長を新任したほか、副会長１人を除き全員が入れ替わった。新役員を代表しあいさつに立った吉田会長は「日高の子どもたちのため、一丸となって取組を進めていきたい」と決意を述べた。

　５年度の役員はつぎのとおり。＝敬称略＝

▽会長＝吉田貴弘（えりも町えりも小）―新

▽副会長＝永井歩（新ひだか町静内第三中）、鳥潟直（新ひだか町三石中）―新

▽監査＝飯田郁子（平取町紫雲古津小）―新、熊谷真（えりも町えりも岬小）―新

▽事務局長＝髙橋英樹（新冠町新冠中）―新

▽事務局次長＝鹿海裕子（平取町平取小）―新

▽会計＝富樫利明（新冠町朝日小）―新

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吉田貴弘新会長

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