檜山教頭会理事研修会 次代の学びへ意識変革 檜山局・坂井指導監が講話
(関係団体 2023-03-14付)

檜山教頭会理事幹事研修会

 【函館発】檜山教頭会(越前秀一会長)は3日、江差町役場で理事研修会を開いた。講話では、檜山教育局の坂井顕也義務教育指導監が今後求められる教育の方向性について解説。児童生徒の個別最適な学びの実現に向けた先進事例を紹介し、次代の学びに向けて意識変革の重要性を強調した。

 役員および各地区の理事計13人が参加した。

 開会あいさつで越前会長は、新型コロナウイルス感染症の感染症法の位置付けに伴う「5類」移行について触れ「コロナ禍を過ごした児童生徒の心理的な不安解消に留意するとともに、生徒指導提要が示すよう、課題予防・早期対応のみならず発達支持的生徒指導などの積極的な生徒指導の充実に努めなければならない」と強調。

 また、教頭職の連携強化に向け「檜山教頭会の強固な“つながり”を構築できるような事業・研修の実現に向け、建設的な意見を頂戴したい」と協力を求めた。

 祝辞では、檜山校長会長の福井順一会長が登壇し、教頭への期待として①後継者の育成②学校運営と檜山教育充実への関与―の2点を提示。うち②について「学習指導や生徒指導、学級経営、学校運営への参画、保護者対応など教職員に対し的確な指導助言を行うとともに、自校だけではなく町内や管内に視野を広げ、教頭としての見識を高めてほしい」と呼びかけた。

 講話では檜山局の坂井義務教育指導監が「今日的な教育課題」と題し、文部科学省の「義務教育の在り方ワーキンググループ」における検討事項を提示。「自立した学習者」を育成するための授業の変革として、教職員の授業観の変容や児童生徒との単元計画の共有、選択の場の設定などの必要性を指摘した。

 令和の日本型学校教育で期待される「次代の学び」については児童生徒主体の学び、教科の本質的な学び、実社会に生きる学びの3点を列挙。「多様な人材やICTなどを生かした協働体制が大切」と説明した。

 具体的な先進事例として、広島県立廿日市市立宮園小学校と愛知県春日井市立高森台中学校の教育活動を紹介。

 宮園小の児童が学習計画表に基づき、個人進度に応じて教科内容を学び進める「自由進度学習」や、高森台中の1人1台端末とクラウド環境の日常的な活用を通した生徒の主体的な学びの様子を紹介した。

 講演後は、事務局と専門部による報告事項のほか、会計報告を実施。協議事項では本年度の事業総括および次年度の活動方針などについて話し合った。

(関係団体 2023-03-14付)

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