第1回コンストラクション甲子園決勝 釧路高専が初の栄冠 6チームが知識競い激戦(関係団体 2023-03-03付)
工夫を凝らしたパスタブリッジを作る参加者
【帯広発】高校生を対象とした建設業に関する知識を競うクイズ大会「コンストラクション甲子園」第1回大会の決勝大会が2月26日、帯広市内のとかちプラザで開かれた。昨年12月開催の十勝・釧路・オホーツク地区予選を勝ち上がった6チームが、2択クイズなどで知識を競い合ったあと、パスタで橋梁を作って耐荷重を競うといった実技対戦を実施。総合得点でトップとなった釧路工業高等専門学校のチーム「すあま隊」が見事優勝し、沖縄研修旅行がプレゼントされた。
大会は、帯広二建会(萩原一宏代表幹事)、釧路建親会(渡部仁志会長)、オホーツク二建会(後藤武史会長)が企画したもの。多くの学生に建設業界への関心を高めてもらうとともに、防災リテラシーを高めてもらい、生きる力を育むことを目的としており、道開発局や道、北海道建設業協会、北海道建設業信用保証(株)が後援し、問題については北海道大学の高野伸栄教授が監修した。
今回は第1回ということもあり、道東の高校生のみに対象を絞って開催。昨年12月11日には、帯広・釧路・オホーツクの3地区で予選大会を行い、各地区2チームの計6チーム12人が決勝大会に駒を進めた。
2月26日の決勝大会では、4ラウンド制の形式を取り、第1ラウンドでは2択・4択クイズや近似値クイズを実施。第2ラウンドでは往年の人気クイズ番組「アタック25」を参考にした「アタック16」を行い、早押しクイズで知識を競い合った。
続いて第3ラウンドでは、乾麺のパスタ20本とテープを使って自立可能なタワーを作るマシュマロチャレンジを実施。地上からタワーに刺したマシュマロまでの高さを競うもので、抜群の安定感を誇った北見北斗高校のチーム「capriccioso」が世界記録の99㌢㍍を超える100㌢㍍のタワーを作り上げて1位に輝いた。
最終第4ラウンドでは、パスタ40本とグルーガンを活用した橋梁製作を実施。長机に架けたパスタブリッジの耐荷重を競うもので、釧路高専の「すあま隊」が同条件下で東京大学工学部が製作した橋梁の耐荷重5013㌘を上回る7000㌘超の橋梁を作り上げ、他を圧倒した。
4ラウンドを終え、総合得点で「すあま隊」が見事優勝。釧路建親会の渡部会長から沖縄旅行ペアチケットが贈られた。すあま隊の佐藤澄果さんは「練習の成果が出て良かった」、狩野由奈さんは「クイズは難しかったが、実技が良かった」と振り返り、2人は「来年以降も後輩に参加してもらいたい」と話した。
大会後、萩原代表幹事は「楽しんでもらえた上に、予習してくるなど真剣さも伝わってきて良かった。大会は楽しく建設業について知ってもらえたらと企画したもの。学生に対してのこのようなアプローチはなかったと思うので、来年以降も継続、さらには拡大していければ」と期待を寄せた。
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優勝した「すあま隊」の佐藤さん(左)と狩野さん
(関係団体 2023-03-03付)
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