ファシリテーション能力向上 学校の教育力最大化へ 道研 所内カフェゼミ(関係団体 2023-03-06付)
グループ協議を行う参加者
道立教育研究所は2月14日、同所で所内カフェゼミを開催した。所内職員21人が参加。櫻井良之所長が「ファシリテーションについて」と題し講話した。その後、講話内容を踏まえたグループ協議では、参加者が活発的に意見を交わし、ファシリテーション能力の向上を図った。
同所は、心理的安全性のある職場の環境づくりのため、職員の自由交流「カフェトーク」や、各部・センターによる活動報告などを開催し、互いの理解を深める活動を行ってきた。今回は、講話および演習を通じて、協議におけるファシリテーションについて理解を深めることを目的に、部署や役職の違いを超えたリラックスした雰囲気の中で研修会を実施。所内カフェゼミは初開催となる。
はじめに、櫻井所長が講話。参考文献を紹介しながら「ファシリテーションの定義はいろいろあるが、ファシリテーターが何を促進するかによって“学びを促進するためのもの”“課題解決(合意形成)を促進するためのもの”“関係性の構築を促進するためのもの”と大きく3つに分類する考え方がある」と説明した。
「中教審答申で、校長に求められる“学校内外の関係者の相互作用によって学校の教育力を最大化していくこと(ファシリテーション)”をこの3つの分類で解釈すると、校長(ファシリテーター)が教職員間や保護者との関係性を構築した上で、関係者に学びを促しながら学校課題を把握し、さらに課題解決に向けた合意形成を促進する。そうすることで、関係者全ての納得解と相互作用が生まれる。こうした働きかけが学校の教育力の最大化につながる」とし「ファシリテーションは経験から学ぶしかないと言われている」と結んだ。
このあと、ファシリテーションに関する演習を実施。グループに分かれて、メンバーの関係性を構築するための対人関係スキルや、話し合いをまとめていくための合意形成スキルを高めることをねらいに、テーマに合わせて、模擬的な協議やその振り返りを行い、ファシリテーションについての理解を深めた。
(関係団体 2023-03-06付)
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