江別市教委　４年度体力等調査結果　体力合計点　全校種で全国平均以上　疾走能力、柔軟性一層向上へ

（市町村 2023-04-06付）

江別市の４年度全国体力等調査結果概要（クリックすると拡大表示されます）

　江別市教委は、４年度全国体力・運動能力、運動習慣等調査の結果を公表した。実技検査をみると、体力合計点は全校種で全国平均以上となった。種目別では、小５男子・女子共に５種目、中２男子は４種目、中２女子は５種目が全国平均を上回った。前年度との比較では、小５男子で６種目、中２女子で８種目で記録が伸びた。一方で、２０㍍シャトルランや５０㍍走、長座体前屈が全校種で全国平均を下回っており、疾走能力や持久力、柔軟性を身に付ける取組を一層推進する必要性が明らかになった。

　調査は、昨年４～７月末の期間、小学校１７校の５年生９４８人、中学校８校の２年生８６６人を対象に実施した。

　各項目の体力合計点を全国平均と比べると、小５男子・女子共に握力、上体起こし、反復横跳び、立ち幅跳び、ボール投げの５項目で上回った。中２男子は握力、反復横跳び、立ち幅跳び、ボール投げの４項目、中２女子は握力、反復横跳び、持久走、立ち幅跳び、ボール投げの５項目で上回った。

　前年度との比較では、小５男子で６種目、小５女子で４種目、中２男子で４種目、中２女子で８種目で記録が伸びた。

　一方で、２０㍍シャトルランや５０㍍走、長座体前屈は、いずれも全国平均を下回った。市教委では、今後も引き続き「疾走能力や全身持久力を引き上げる取組とともに、柔軟性を身に付ける取組を推進する必要がある」としている。

　児童生徒質問紙調査をみると、小学校では「体育の授業以外での１週間の総運動時間」「運動部やスポーツクラブ以外で運動すること」などで、全国平均を上回った。体育の授業においては「授業外に自分で練習した」と回答した割合が、全国平均を上回った。

　中学校をみると、「授業以外の１週間の総運動時間」は男子で全国平均を上回ったが、女子はやや下回った。「運動部やスポーツクラブ以外で運動すること」では、男子が全国平均を下回った一方で、女子はやや上回った。

　学校質問紙調査をみると、「目標設定」「調査結果を踏まえた年間指導計画の改善」などは小中共に１００％だった。市教委は「今後も目的やねらい、振り返りを明確にした授業を行い、さらなる授業改善へ継続的に取り組む必要がある」とした。また、５年度から小中一貫教育を全市展開することから、各中学校区における目標や効果的な取組の共有を図り、体力・運動能力のさらなる向上に努めるとしている。

(市町村 2023-04-06付)