道教委　小学校教育課程改善で手引　授業づくり５視点改訂　子の可能性引き出す活動を

（道・道教委 2023-04-12付）

　道教委は、５年度小・中学校教育課程改善の手引を作成した。学習指導要領とＧＩＧＡスクール構想との関係や１人１台端末の活用状況のほか、各校で活用できる授業づくりの基本「５つの視点」を改訂して掲載。道教委は各学校の校内研修などで活用し、誰一人取り残すことなく、子ども一人ひとりの可能性を最大限に引き出す質の高い教育活動をさらに推進するよう呼びかけている。

　手引は、教科等横断的な視点で情報活用能力などを育む教育課程の改善や、各教科等において「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実していく指導の在り方など、ＩＣＴ環境を最大限に生かすカリキュラム・マネジメントの充実に向けた取組を具体的に示した。

　現状と課題として、国の動向を踏まえ学習指導要領とＧＩＧＡスクール構想との関係、１人１台端末の活用状況を記載。総則では教育課程を再点検する際のポイントとして、育成を目指す資質・能力の検証や指導計画の改善、カリキュラム・マネジメントの充実について解説した。

　また、学習指導要領の趣旨を踏まえ、「個別最適な学び」と「協働的な学び」を一体的に充実させ「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けた授業改善を推進するため、各校で活用できる授業づくりの基本「５つの視点」を改訂して示している。

　各教科等では、目標の明確化や評価の充実、指導計画の改善、手だての充実のポイントについて解説しているほか、各教科等別に単元や題材の指導計画についての事例を掲載。

　このほか、トピックスとして特別支援教育の充実や小学校高学年における教科担任制の推進、キャリア教育の充実などについて解説している。　

(道・道教委 2023-04-12付)