道教委が学習教材公開　北海道の縄文遺跡を学ぼう！　端末で世界遺産ＶＲツアーも

（道・道教委 2023-04-12付）

VRデータで世界遺産の中を探索できる

　道教委は北海道の縄文遺跡群について理解を深める学習指導プログラムとデジタル教材を作成し、ホームページに公開した。指導プログラムは社会科や総合的な学習の時間での授業展開や学習教材の活用例を掲載。デジタル教材は道内４遺跡を探索できるＶＲツアーデータと出土品１３品の３Ｄ資料を公開しており、活用を呼びかけている。

　４年度に実施した新規事業「縄文時代に学ぶ・世界遺産を活用した次世代育成事業」の一環。指導プログラムは子どもたちが縄文遺跡群などの文化遺産について理解を深め、郷土への一層の愛着や誇りを育むため、教員の意見を参考に作成したもので、小学校６学年の社会科と総合的な学習の時間、中学校１学年の社会科と１～３学年の総合的な学習の時間の４つのプログラムで構成する。

　縄文時代の生活様式や精神文化、土地利用の変化などの特徴を主体的に学べる内容となっており、地域における縄文遺跡の価値を発信することで地域の活性化や文化継承への理解を深める中学校の探究学習も取り上げている。対象学年の変更や小・中学校の一貫した教育課程の編成など学校の実態に応じて柔軟に活用することが可能で、指導案は義務教育課ホームページでダウンロードできる。

　デジタル教材は北黄金貝塚（伊達市）など道内４市町の縄文遺跡に関するＶＲツアーの映像やドローン映像資料、土器や石器など１３品の出土品の３Ｄ資料を用意した。ＶＲツアーは画面上をクリックすることで遺跡内を移動・見学し、名所の詳細を閲覧でき、竪穴式住居内のたき火の音や鳥の鳴き声なども再現。端末を活用して縄文遺跡群に関する学習を行う際に活用できる。デジタル教材は文化財・博物館課のホームページで視聴できる。

(道・道教委 2023-04-12付)