1人1台端末で新たな学びへ 道教委 新規4事業展開 小中高一体で学力分析・改善(道・道教委 2023-04-14付)
道教委は本年度から“子どもたちの未来を拓く”学びのトランスフォーメーション推進事業に着手する。①エビデンスに基づく資質・能力育成事業②新しいかたちの学びの授業力向上推進事業③自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立促進事業④学校種間連携サポート事業―の4つの新規事業を柱に、小中高を一体的に捉えた学力・学習状況の分析や授業改善、端末を活用した学習・生活習慣の確立、小中連携の推進に向けた各種施策を展開する。
学力向上推進事業の後継事業として新たに実施するもの。1人1台端末を効果的に活用した検証改善サイクルの確立と授業改善、小中高を一体的に捉えたエビデンスに基づく学力の向上、自主・自律的な学習習慣・生活習慣の確立に向けた効果的な取組方法の共有を図る。
柱の一つ「エビデンスに基づく資質・能力育成事業」は、全国学力・学習状況調査、ほっかいどうチャレンジテスト、道立高校のCBA学力テストなどを活用して小中高の学力や学習状況の経年変化、小中高間の連続性を分析するとともに、ほっかいどうチャレンジテストやCBAテストのCBT化を推進。学習指導要領を踏まえた主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善やICTの効果的な活用について小中高一貫した取組を推進する。
「本道の子どもたちの資質・能力の育成に係るEBE(Evidence Based Education)協議会」を年3回開催。1回目の会議は5月以降各管内で順次開催し、管内の小中高の管理職らを対象に組織的な授業改善や学力向上に向けた体制整備、授業改善の方法について説明・協議・演習を行う。
9~12月の第2回会議では、管内全ての小・中学校のミドルリーダーや高校の教務主任を加え、学力調査で明らかになった成果や課題を共有。効果的な授業案を検討した上で授業公開を行う。年明けの第3回会議は本庁主催で開き、授業改善の検証などを協議する予定。
「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」は授業改善推進チーム活用事業の後継事業で、国語、算数・数学やICTのスペシャリストとなる推進教員を小・中学校に配置。域内の学校を巡回してチーム・ティーチング(TT)による学習指導やICTを効果的に活用した授業改善に取り組み、その成果を地域全体や管内に普及させる。
「自主・自律的な学習習慣・生活習慣確立促進事業」では、端末の持ち帰りやオンラインによる放課後学習を支援するモデル事業に着手。小・中学校からモデル校を指定し、端末を活用した自主・自律的な学習習慣や生活習慣の確立を図る。
「学校種間連携サポート事業」は小中一貫教育サポート事業の後継事業。義務教育学校や小中一貫型小・中学校の設置校または設置予定校を指定し、9年間を通じた教育課程の編成・実施など、地域の実情に応じた小中一貫教育の導入と円滑な実施に向けた取組を支援する。
(道・道教委 2023-04-14付)
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