環境広場ほっかいどう2023 持続可能な社会実現へ 高大生が提言 世代超え対話も
(道・道教委 2023-04-18付)

 先進7ヵ国(G7)札幌 気候・エネルギー・環境大臣会合実行委員会主催による「環境広場ほっかいどう2023」が15日から2日間、札幌ドームで開催された。初日のステージイベントでは道内外の高大生が持続可能な社会の実現に向けたアイデアを秋元克広札幌市長や鈴木直道知事らに発表。世代や立場を超えて意見を交わした。

 実行委員会は札幌市、道、道経済連合会など22団体で構成。同イベントは多くの道民や市民に環境やSDGsに対する関心を深め、環境振興ビジネスの振興を図ることを目的としている。大臣会合開催を記念し、例年夏の開催を前倒して開催した。

 初日はオープニングセレモニーに続き、秋元市長や鈴木知事が「脱炭素社会の未来を拓く北海道・札幌宣言」を採択。SDGsや環境に関する様々なステージイベントを執り行った。

 持続可能な社会の実現に向けて若者が提案する「若者サステナブル共創プロジェクト」では、岩見沢農業高校2年生の室永祐希さんら道内外の高大生3人、秋元市長、鈴木知事、山田美樹環境副大臣らが登壇。若者から最先端の知識・技術を集め若者や企業が実体験できる「若者と企業のサステナブル共創施設」、札幌産のエシカルな商品を審査・認定することでプラスチック包装を減らす「さっぽろエコ土産」制度の創設など、循環型社会を実現するアイデアを提案した。

 山田副大臣は「国際的な議論の内容と一致しており共感。市民の視線から分かりやすく今日でもできる内容となっている」と評価。一人ひとりの行動が社会や環境の好循環を促すとし、国民の生活様式の変革につなげる重要性を説いた。

 鈴木知事は、提案に止めることなく行動する大切さに触れ「多くの人を巻き込み共感を得て“成功体験”につなげることが大切。皆さんと共に小さな成功体験をつくっていきたい」と表明。

 秋元市長は民間企業の廃棄資源の再利用や若者の意見を行政に反映する仕組みを構築する必要性に触れ「多くの人に関心を持ってもらい課題解決の仕組みをつくっていきたい」と述べた。

 続いて道内の高校生たちが探究活動の成果を発表するイベント「高校生チャレンジピッチ」を実施。市立札幌清田高校、市立札幌開成中等教育学校の生徒が環境問題を考えるアニメーション動画の制作などの実践を発表した。

 つぎに探究チャレンジ北海道の受賞校である静内農業、壮瞥、釧路湖陵、名寄、旭川農業の5高校の生徒が発表。うち旭川農業高はオリジナル酒升の製作に取り組む上川アップデート・プロジェクトを紹介し、地域の新しい魅力発信へ意気込みを示した。

(道・道教委 2023-04-18付)

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