総合学習での学校図書館活用 全校種100%など新指標 子どもの読書活動推進5次計画
(道・道教委 2023-04-11付)

表
道子どもの読書活動推進計画・目標指標(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は道子どもの読書活動推進計画(第5次計画)を策定した。社会全体で北海道の子どもの読書活動を推進するため今後5年間における基本的方向や具体的な方策を示すもの。9年度末までに達成を目指す目標指標は6指標で、小・中・高全ての授業(総合的な学習の時間、総合的な探究の時間)における学校図書館の活用など新規4指標を設定した。

 計画期間は5~9年度の5年間。

 基本理念として「北海道の全ての子どもがあらゆる機会とあらゆる場所において、自主的に読書活動を行うことができるよう、家庭・地域・学校等の連携を進め、積極的にその環境整備を図る」を掲げた。

 基本目標は「社会全体での子どもの読書活動の推進」「子どもの学びを支える読書環境の整備」の2点。

 学校における読書活動推進の重点として新たに「1人1台端末と学校図書館を活用した学習による情報活用能力を育成する活動」「各教科等における主体的・対話的で深い学びの実現に向けた学校図書館の活用」を設定。各地域においては、電子書籍、音声図書、拡大図書など視覚障がいのある子どもが利用しやすい読書環境整備の必要性を記載するなど、GIGAスクール構想や読書バリアフリー法などを反映させたものとなっている。

 9年度までの目標指標は6指標。このうち4指標が新規で、「総合的な学習の時間、総合的な探究の時間で学校図書館を活用している学校」「学校図書館で蔵書の電子管理をしている学校」を小・中・高いずれも100%に設定した。

 このほか、全市町村の公立図書館で障がい者が利用しやすい形式の書籍導入やサービスを提供することを目指すほか、学校司書の配置率を旧指標の小・中学校60%から小学校70・0%、中学校66・0%と再設定した。

(道・道教委 2023-04-11付)

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