特別支援教育の教育課程編成　Ｑ＆Ａ方式で手引作成　学習評価改善へ道教委

（道・道教委 2023-04-10付）

　道教委は４年度特別支援教育教育課程編成の手引を作成した。学習評価の改善・充実を図るためのポイントを記載。教員の指導改善や、幼児児童生徒自身が自ら学習を振り返り、つぎの学習に向かうことができる方策をＱ＆Ａ方式で示した。

　手引は①学習評価②学習評価の充実に向けたＱ＆Ａ③活用に向けた参考通知等―の３章立てで構成している。

　①では、学習評価についての基本的な考え方や枠組み、各教科の学習評価などについて説明。

　②では、学習評価の改善・充実を図るためのポイントをＱ＆Ａ方式で新たに記載。各教科を合わせた指導における学習評価やコミュニケーションが苦手な児童生徒の話し合い活動に関する学習評価など、様々な場面における疑問や悩みの改善方策、解決のポイントなどを紹介している。

　コミュニケーションが苦手な児童生徒の話し合い活動に関する学習評価改善の方策として「特別支援学級などの個別・少人数ならできることや、学習後のワークシート・テストでは理解できているなど“できる環境”“理解できていること”に目を向けることで当該児童生徒の成長を確認できる」と明記。

　ポイントとして「交流および共同学習として通常の学級で取り組んだ学習の様子と、特別支援学級での学習の様子を総合的に捉えることで適切な学習評価につなげる」ことを挙げている。

　このほか、小・中学校、高校、特別支援学校における児童生徒の学習評価や指導要録の改善に関する通知、特別支援学校小・中学部の学習評価に関する参考資料のＵＲＬを掲載している。

　道教委は、各学校において特色ある教育活動の推進に向けて手引を教育課程の編成・実施・評価・改善に活用するよう呼びかけている。

(道・道教委 2023-04-10付)