本道幼児教育振興へ新方針　質の高い教育を全道に　幼小連携、人材養成など１１施策

（道・道教委 2023-04-06付）

幼児教育振興基本方針（クリックすると拡大表示されます）

　道と道教委は、５～９年度を計画期間とする新たな道幼児教育振興基本方針を決定した。「すべての道民が“幼児教育の重要性”“幼小連携・接続の意義”を理解し共有する社会の実現」を掲げ、家庭・地域における質の高い教育の提供へ、４つの方向性と１１の施策体系を示した。

　道幼児教育振興基本方針は、幼児教育に関わる全ての者がオール北海道で幼児教育の振興に取り組むため、本道における幼児教育振興の基本的な方向を示すもの。幼児教育推進協議会での議論やパブリックコメントの意見などを踏まえて決定した。

　幼児教育振興の方向性は①幼児教育施設等における組織としての取組の充実②保育者の資質・能力の向上③家庭や地域における教育・保育の充実④幼児教育の振興を支える体制づくり―の４点。方向性ごとに１１の施策をまとめ、現状と課題、目指す姿、道・市町村・幼児教育施設それぞれの役割を示した。

　９年度までに達成を目指す目標指標は６指標。うち新規が３指標で、幼小連携の接続強化に向けて域内の幼児教育施設、小学校、行政による連携機会を設定している市町村の割合を１００％とする数値目標を掲げた。

　このほか、園内研修のリーダーを育成する研修受講職員がいる幼児教育施設の割合を８０％に、家庭教育サポート企業が教育委員会等と連携して家庭教育支援を行う市町村の割合を５４％とすることを示した。

(道・道教委 2023-04-06付)