道教委　５年度教職員研修計画　管理職養成研修を拡充　大学連携でプログラム開発も

（道・道教委 2023-04-05付）

　道教委は５年度道教職員研修計画を策定した。北海道が目指す教職員の学びの実現に向け５つの基本方針を掲げ、研修履歴記録を活用した受講奨励の基本的考えを明記した。管理職対象の研修講座・研修教材を充実させ、道教育大学と校内研修プログラムの共同開発に取り組むなどの重点を示した。

　道教職員研修計画は、北海道における教員育成指標に基づき体系的・効果的に教員研修を実施するために毎年度策定。道費負担の公立学校の校長、教員、事務職員などが対象となる。

　基本方針として「全ての教職員が経験年数や専門性等に応じた資質・能力を高める研修体系の整備」「研修履歴を活用した受講奨励の仕組みの構築による教職員の主体的な学びの促進」「教職員一人ひとりや学校のニーズに対応した講座・コンテンツの提供による個別最適な学びの充実」「日常の教育活動の充実につながる協議・演習、研修実施形態の工夫による協働的な学びの充実」「教職の高度化に対応する人材を確実に育成する大学等との連携・協働」の５点を掲げており、改訂した教員育成指標や受講奨励の仕組みの基本的考えも示した。

　５年度の重点をみると、教員育成指標の改訂に伴い再整理された教員の資質・能力を着実に育成する観点で講義・演習・協議を充実させるとともに、教員の学びの機会を確保するためにオンラインによる遠隔同時双方向型・オンデマンド型研修の改善を図るとした。具体的には、従来の知識伝達型のオンデマンド型研修を見直して「課題設定」「課題解決」「取組の検討」など複数のコンテンツを組み合わせたパッケージ化、１コマ２０～３０分の研修コンテンツのコンパクト化を推進。校内研修等で学校の課題を共有することで、協働的な学びを促進する。

　管理職対象の研修講座・研修教材も充実させ、新任研修や経験者の研修研修を拡充するほか生徒指導研修を新設する。大学等との連携・協働も進め、道教育大と学校力向上に関する校内研修プログラムを共同開発する方針を示した。

(道・道教委 2023-04-05付)