道教委が関係者に留意事項　安全点検・管理徹底を　体育活動中の事故防止へ

（道・道教委 2023-05-23付）

　道教委は１９日付で通知「学校における体育活動中の事故防止等について」を各教育局長、道立学校長、札幌市を除く市町村教委教育長に送付した。札幌新陽高校で部活動の練習準備中に移動式バッティングゲージが転倒し、生徒１人がけがを負った事故を受けた対応。体育用具の安全点検や安全指導の徹底、事故発生に備えた校内体制の整備を求めた。

　関係者に求めた留意事項は①安全点検・安全管理の徹底②児童生徒に対する安全教育の充実③事故発生時に備えた学校体制の確立―の３点。

　このうち①では、施設・設備・用具等の安全性については使用頻度が低いものも含めてあらためて点検するとともに、点検の実施者・点検項目・基準等を明確にした上で検査を行うよう要請。また、学校の実情等に応じて継続的に検査し、実施状況を記録するよう呼びかけた。

　②では、特にサッカーゴールなど大型用具の移動時には必ず指導者が立ち会いの上で全員で声かけを行うこと、雨天・強風時などはためらうことなく使用を見合わせることを求めたほか、各部活動での安全指導の徹底を図るため危険性の高い用具の取り扱いや起こりやすい事故について指導するよう呼びかけた。

　③では応急手当ての方法や保護者対応、報告体制等の確認・改善について要請。ＡＥＤの使用を含む心肺蘇生や応急手当てに関する研修を定期的に実施するとともに、教職員や部活動指導員においてはＡＥＤ設置場所を把握すること、意識不明時など緊急時においてためらうことなくＡＥＤを使用するよう求めた。

　このほか、体育的行事における事故防止や骨折事故防止等の参考資料を送付した。

(道・道教委 2023-05-23付)