道国公立幼・こども園協議会が第１回総会　会長に佐藤園長　道教大旭川幼　活動方針　幼児教育の質向上へ　佐藤公文会長

（道・道教委 2023-05-19付）

道国公立幼稚園・こども園協議会会長佐藤公文

　道国公立幼稚園・こども園協議会は１１日、ホテルライフォート札幌を主会場に第１回総会を開催した。活動方針には「幼児教育の質の向上を目指す幼稚園・こども園の推進」「保育者の資質向上を図る実践研究・研修の充実」など８項目を盛り込んだ。初代会長には、道教育大学附属旭川幼稚園の佐藤公文園長が就任した。

　近年、全国的な少子化や認定こども園の増加等に伴い、道内国公立幼稚園は減少の一途をたどっている。一方で、幼児期から高校まで一貫した資質・能力の育成に向けては、幼児期の教育の重要性が一層高まっている。

　こうした背景を受け、道国公立幼稚園・こども園長会（道園長会）と道国公立幼稚園・こども園研究会（道幼研）は組織を統合。道国公立幼稚園・こども園協議会として新たなスタートを切った。

　組織体系をみると、経営研究部会と教育研究部会の２本柱で構成。経営研究部会では、道園長会が担ってきた道への要望、現状調査・報告等、関係団体との連携を引き継ぎ、年１回の経営研究大会を開く。教育研究部会では、道幼研が果たしてきた研究部門を受け持つ。

　１１日の第１回総会では、５年度活動方針を確認。①幼児教育の質の向上を目指す幼稚園・こども園の推進②保育者の資質向上を図る実践研究・研修の充実③保護者・家庭の教育力を支える子育ての支援―など８項目を決めた。

　研究主題は「子どもの未来への架け橋となる幼児教育～今こそ、遊びの重要性の力強い発信」と決定。家庭や地域と協働し、小学校以降の学校教育への確実な接続に向けて、各園の実践の充実を期した。

　事業計画では、６年度に予定されている全国公立幼稚園・こども園教育研究協議会北海道大会に向けた組織編制および計画の推進など８項目を決定した。

　翌１２日には第１回経営研究大会を開き、活動方針８項目の早急な実現へ組織を挙げて前進することを宣言した。

　役員体制はつぎのとおり。

＝敬称略＝

▽会長＝佐藤公文（道教育大附属旭川幼園長）

▽副会長＝牧野喜充（訓子府町幼保連携型認定こども園長）、菅原由美（札幌市ひがしなえぼ幼園長）

▽監査＝福井伸一（鹿部町しかべ幼園長）、官代眞由美（羅臼町羅臼幼園長）

(道・道教委 2023-05-19付)