平時・流行　時々に応じ対策を　道教委が留意事項整理　改訂版衛生管理マニュアル

（道・道教委 2023-05-17付）

　道教委は、学校における新型コロナウイルス感染症対策に関する衛生管理マニュアルに係る留意事項をまとめ、１５日付で関係者に通知した。８日改訂となった同マニュアルをもとに、平時と感染流行時それぞれの基本的考えや感染症対策、出席停止の取り扱いなどを整理して示した。

　新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが８日から５類へと移行。適切な換気や手指衛生などの対応を継続しつつも平時においては特段の感染症対策が不要となり、感染が流行した場合に「近距離、対面、大声での発生や会話を控える」「一定程度の身体的距離を確保する」などの一時的措置を講じることとなった。

　道教委は同日付で改訂となった国の衛生管理マニュアルをもとに①感染症対策の基本的な考え方②平時に求められる対策③感染流行時における対策④感染状況に応じて機能的に講ずべき措置⑤感染症対で配慮すべき事項―を整理した。

　出席停止措置の判断となる「感染している疑いや感染の恐れのある場合」の例も示し、学校医と相談して必要性を検討するよう求めた。

　学校における感染者数の情報提供は当面の間継続するが、個人情報の保護や差別・偏見防止のため、感染者の特定がないよう引き続き配慮を求める。出席停止中の児童生徒や病気休暇の取得教職員は部活動大会への参加はできないが、無症状かつ検査キットによる自己検査で２日間陰性であれば参加可能とした。

　マニュアルと留意事項の内容を比較・確認できる対照表も作成。道教委は各道立学校に対して時々の感染状況に応じた対策を求めるとともに、各市町村教委においては道立学校の対応を参考とするよう呼びかけている。

(道・道教委 2023-05-17付)