道教委　小学校専科教員　札幌市除く　全教科で増　５１９校加配　外国語２８％、理科２２％に

（道・道教委 2023-05-16付）

小学校専科指導に関する加配校数（クリックすると拡大表示されます）

　道教委は札幌市を除く道内小学校における国の専科指導教員の加配状況をまとめた。５年度の加配校の延べ数は前年度比９４校増の５１９校。各教科いずれも増加しており、特に外国語は２１５校で全体の２８・２％、理科は１７２校で２２・６％となっている。

　文部科学省による小学校における専科指導教員の加配は平成２４年度から開始。４年度からは小学校高学年における教科担任制の導入を開始し、国語、理科、算数、体育の４教科を優先教科として４年間をかけて約３８００人の定数改善を見込んでいる。

　道内における専科指導教員の加配校数は徐々に増加。札幌市を除く道内の小学校で延べ５１９校となった。このうち外国語が３１校増の２１５校、理科が３７校増の１７２校と各教科いずれも増加している。

　札幌市を除く道内の全小学校（７６１校、４月１日時点）に占める割合をみると、外国語が４・４ポイント上昇し２８・２％、理科が５・２ポイント上昇し２２・６％、体育が１・７ポイント上昇し９・８％、国語が０・３ポイント上昇し３・４％、算数が１・６ポイント上昇し４・０％となった。

　加配校からは専門的・効果的な授業による学習意欲や学力の向上、教員の持ちコマ数減による業務改善、複数の教師の関わりによる多角的な児童理解や心のケアといった成果が報告されており、体育専科教員の３年度配置校では全国体力等調査における体力合計点や「体育の授業は楽しい」と回答した児童の割合が全国平均を上回った。

　英語専科の配置校では「英語の授業が楽しい」と回答した割合が上昇。理科専科では教材教具の整備による実験での安全や安心の確保、児童の意欲・関心の向上などの効果が報告されている。

(道・道教委 2023-05-16付)