道教委　熱中症予防へ参考資料　手引例とチェックリスト　未策定校は早急に整備を

（道・道教委 2023-05-16付）

　道教委は、熱中症対策に必要な事項や対策手順をまとめた「危機管理マニュアル例」と「重点項目チェックリスト」を新たに作成した。同資料を参考として各学校の危機管理マニュアルで必要な見直しを行うとともに、未策定の学校においては早急にマニュアルを整備するよう求めている。

　道教委によると、４年度に熱中症やその疑いで保健室を利用した道内公立学校の児童生徒数は約８０００人。このうち救急搬送された事案が４件報告されている。資料は、熱中症の危険が予想される６～９月の対策に万全を期するため新たに作成したもの。

　危機管理マニュアルでは、軽症・中等症・重症の３段階における具体的症状や必要な措置、暑さ指数（ＷＢＧＴ）を用いた日常生活や運動実施可否の判断基準、救急措置の流れや死亡事故例などを掲載。

　チェックリストでは、熱さ指数の測定や熱中症警戒アラートの保護者共有など校内体制や予防に関わる１０項目を示しており、猛暑時の体育授業、学校行事、部活動の実施前後で児童生徒の体調を把握して事故防止に万全を期すよう求めている。

(道・道教委 2023-05-16付)