管理職１４人がメッセージ　女性教職員の活躍へ　道教委が事例集を追加

（道・道教委 2023-05-15付）

　道教委は女性管理職の体験談や管理職の魅力を紹介する「女性教職員活躍事例集＝～管理職への道のりと伝えたいメッセージ」を作成し、ホームページに公開している。小・中学校の女性管理職１４人が、実体験をもとに管理職のやりがいや魅力、後輩職員へのメッセージを紹介。女性教職員の活躍推進や男女共同参画社会の推進、男性教職員の意識改革に向け、様々な機会で活用するよう呼びかけている。

　道教委は第２期特定事業主行動計画において管理職員に占める女性教職員の割合を７年度までに現状の１１％から１５％まで引き上げる目標を設定。昨年７月には管理職等選考実施要綱を一部改正し受検年齢の上限を満５８歳未満から６０歳未満に引き下げるとともに、出産、子育て、介護などの理由で有効期間中の昇任が困難な場合に登録名簿の有効期間を５年まで延長することを可能としている。

　事例集は本道の公立学校で活躍する女性管理職の協力を得て作成。４年度に第１弾と第２弾、今月１０日に第３弾を公開した。

　このうち、千歳市立北陽小学校の設楽真奈美校長は職員たちと力を合わせ、学校組織全体で課題解決や職員の力量向上につなげる管理職のやりがいを取り上げ「女性教職員・管理職が生き生きと働く環境づくりが、子どもたちの未来を育むために必要。ぜひ、皆さんの経験を生かし挑戦してほしい」と呼びかけている。

　事例集では、管理職を志した理由やきっかけ、やりがいや魅力、後輩教職員へのメッセージなどを紹介しており、管理職を目指す女性教職員、目指すことに悩む女性教職員のキャリア形成支援の参考資料として活用できる。今後は高校や特別支援学校の管理職によるインタビューの追加を計画している。

(道・道教委 2023-05-15付)