高校配置計画地域別検討協〈留萌〉　存続へ学科選択機会を　延期措置　類似地域考慮も

（道・道教委 2023-05-16付）

　【留萌発】道教委は４月２５日、留萌学区の第１回公立高校配置計画地域別検討協議会をオンライン開催した＝写真＝。管内の教育関係者がウェブ会議システムで出席。９～１２年度までに１～２学級に相当する中卒者減となる見通しを示した。協議では生徒の学科選択機会の確保などを踏まえた高校存続に関する意見が上がった。

　新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、道教委や各市町村教委、各道立高校をウェブ会議システムで接続して実施。約５０人が出席した。

　はじめに留萌教育局の川村秀明局長があいさつ。中卒者数の減少など現状に触れた上で活力ある教育活動を展開するため、忌憚のない意見を求めた。

　続いて道教委高校教育課の担当者が公立高校配置計画、これからの高校づくりに関する指針について説明。８年度は中卒者が２４人増で０～１学級相当の増、９～１２年度までに７１人減と４年間で１～２学級に相当することなどを報告した。

　協議では苫前町教委の開発法起教育長は生徒募集について道教委や局の連携の心強さに触れたほか、配置計画について「道教委として残すべき高校の考え方や子どもたちの将来の学科等選択機会の確保などを重視しながら、これまで当町において取り組んできた支援状況等も勘案するなど、留辺蘂高校に対して行った延期措置の考え方について、苫前商業高校も含めて類似した環境にある地域に対しても考慮してほしい」と話した。

　苫前商業高校の佐藤恵一校長は「地域のつながりを重視しながら本校の生徒がお世話になっている苫前町に恩返しできるよう、ボランティアも含めていろいろな部分で地域と連携していきたい」と話した。

　留萌高校の瀧澤共喜校長は同校の概要に触れ「地域から選ばれる学校、そして卒業時に行って良かった学校、行かせて良かった学校、満足度が高くなるような学校づくりに取り組む」と話した。

(道・道教委 2023-05-16付)