発達障がい支援成果普及事業　夕張市など１５市町村に　教育・福祉連携で体制充実へ

（道・道教委 2023-05-15付）

　道教委は発達障がい支援成果普及事業の５年度連携推進地域を決定した。全管内で１５地域を指定し、このうち夕張市など１２地域が新規となる。連携推進地域では教育・保健福祉分野の連携のもと、特別な教育的支援を必要とする幼児児童生徒への指導・支援の充実を図るとともに、教育相談や支援体制の整備に積極的に取り組む。

　同事業は平成２８年度から開始。道保健福祉部の障がい児等支援連携体制整備事業とともに両機関が連携・調整して行っており、教員の発達障がいに関する専門性の向上、市町村教委・保健福祉部局等の連携促進による早期からの教育相談や支援体制の充実を図ることを目的とする。

　連携推進地域では学校、教育委員会、保健福祉担当部局が引き継ぎ・研修の充実、情報共有など連携した取組を進め、指導・支援の充実、教職員の専門性向上、市町村における支援体制の整備に取り組む。

　４年度連携推進地域である今金町では、関係機関との連携体制のもと、発達障がい支援推進アドバイザーの設置や保育教諭の学校派遣など個別・少人数・集団の各場面のニーズに応じた支援体制を確立。足寄町では子どもセンターを核として幼・小・中・高間の連携を図り、進学時のきめ細かな引き継ぎや福祉的就労の情報共有を行っている。

　道教委は６月１４日に特別支援教育充実セミナー全道セミナーをオンラインで開催し、関係者に事業概要や関係機関の相互連携に関する説明を行う予定。各管内で実施するセミナーは１０月以降順次開催し、各校における校内支援体制の充実に向けた説明・演習を新たに行う予定。

　連携推進地域はつぎのとおり。

▽空知＝夕張市―新

▽石狩＝千歳市―新

▽後志＝留寿都村―新

▽胆振＝豊浦町

▽日高＝浦河町―新

▽渡島＝長万部町―新

▽檜山＝上ノ国町―新

▽上川＝上川町、東川町―新

▽留萌＝初山別村―新

▽宗谷＝枝幸町―新

▽オホーツク＝網走市―新

▽十勝＝大樹町―新

▽釧路＝弟子屈町

▽根室＝中標津町―新

(道・道教委 2023-05-15付)