札幌市教委　４月１日現在女性管理職　微増１６・９％　横ばい状態　管理職選考受験者伸び悩み

（札幌市 2023-05-26付）

女性管理職の割合の推移（クリックすると拡大表示されます）

　札幌市教委のまとめによると、４月１日現在の教職員における女性管理職の割合は前年度比０・５ポイント増の１６・９％となった。前年度と比べて微増したものの、過去５年間をみると８年度までに１９％以上とする目標達成に向けては横ばいの状態が続いている。管理職に該当する４０、５０代が少ない上、男女共に管理職選考の受験者数が伸び悩んでいることなどが背景にある。

　市立小・中学校、高校、特別支援学校、幼稚園を合わせた管理職の数はことし４月１日現在で６２９人。このうち女性は１０６人（１６・９％）だった。過去５年間をみると、令和元年の１４・９％から２ポイント増えたが、元年からは横ばいの状態が続いている。

　内訳は、校長・園長が３１５人中６０人（１９％）、教頭・副校長が３１４人中４６人（１４・６％）。いずれも前年度と比べてほぼ横ばいだった。

　校種別でみると、小学校長が前年度比４人増の４２人（２１・４％）、教頭が７人減の２９人（１４・８％）。中学校長は２人増の１２人（１２・２％）、教頭は５人増の１７人（１７％）だった。

　高校と特別支援学校については校長と副校長・教頭いずれもゼロ。幼稚園長は９人中６人が女性だった。

　市は平成２８年度に策定した特定事業主行動計画「市子育て女性職員応援プラン」で、全教職員に占める女性管理職の割合を８年度までに１９％以上とする目標を定めている。

　市教委によると、ここ数年は男女共に管理職選考の受験者数が伸び悩んでいるという。「働き方改革を進めつつ、まずは主幹教諭を増やし、将来的な管理職の登用につなげたい」としている。

(札幌市 2023-05-26付)