十勝局　コンプライアンス確立会議　一人ひとりが意識改革を　交通事故・違反、体罰防止へ

（道・道教委 2023-06-01付）

十勝管内コンプライアンス確立会議

　【帯広発】十勝教育局は５月２９日、十勝総合振興局を主会場に管内コンプライアンス確立会議を開催した。オンラインを含め関係者約１０人が参加し、本年度の重点目標「交通事故・違反の撲滅」「体罰事故の未然防止」の２点を確認した。

　十勝局の新山知邦局長は開会に当たり、４年度における学校職員の懲戒処分件数に触れ「総数は半減したものの、３年間発生していなかった体罰が２件発生し、遺憾に思う」と強調。「市町村教委、学校と連携し、不祥事防止に向けた教職員一人ひとりの意識改革を図るため、実効性のある取組を進めたい」と話した。

　道教委総務政策局総務課職員公務管理係の添田雅之主幹が、全道における学校職員の懲戒処分件数の推移等について解説した。平成３０年以降の数値の変化をたどり「件数自体は減少しているが、教育関係者によるわいせつ事故および体罰事故が依然として発生している」と説明。交通事故に関しては、およそ２２０件を記録した平成１７年以降、研修機会の充実によって１０分の１ほどに件数が減少したことを示した。

　また、不祥事発生時における学校の対応を資料に基づき説明した。情報収集や事実確認、対応方針の決定など、対応の流れやポイントを説き「初期対応、関係機関との連携が重要となる」と強調。「教職員一人ひとりが当事者意識を持つことが大切」とし、研修時の資料活用を呼びかけた。

　十勝局は５年度の重点目標に「交通事故・違反の撲滅」「体罰事故の未然防止」の２点を掲げた。管内全校で職場研修を実施するほか、各種面談等を活用した教職員への個別指導、重点目標・取組啓発カードの携帯などに取り組む。

　体罰事故の未然防止では、日常的な意識啓発の中でカウンセリングマインド、アサーショントレーニングおよびアンガーマネジメント等を組み込むことを記載した。

(道・道教委 2023-06-01付)