檜山局　コンプライアンス確立会議　一丸となり不祥事防止　飲酒運転撲滅や体罰根絶等重点

（道・道教委 2023-06-02付）

檜山教育局コンプライアンス確立会議

　【函館発】檜山教育局は５月３０日、檜山合同庁舎で第１回管内コンプライアンス確立会議を開催した。不祥事等防止に向けた本年度の管内重点目標を「飲酒運転の撲滅と速度違反の根絶」「体罰の根絶」「わいせつ・ハラスメントの根絶」の３点に設定。各校の事情に応じた独自の実践を重点取組とし、管内一丸となって不祥事防止対策に取り組んでいくことを確認した。

　檜山管内教委連教育長部会や檜山校長会、道高校長協会道南支部檜山ブロックから７人が参加した。

　開会に当たり、近藤史郎局長（当時）があいさつ。児童生徒が被害者となるわいせつ事案や飲酒運転など、道内で重大事故が発生している状況に触れ「誰しもが過ちを犯し得るという観点を持って、全ての教職員に対し当事者意識の醸成を図ってもらうとともに、校内におけるわいせつ事故等を未然に防ぐための環境改善をお願いする」と要請。「一人ひとりが不祥事防止を自らの問題と捉え、自覚を促す取組を引き続き行っていくことが重要」と強調し、教職員の不祥事根絶に向けて意見を求めた。

　会議では、企画総務課の大平桂士教職員係長が不祥事等の再発防止等に向けた取組状況を説明。「学校におけるわいせつ事故防止方策」について「ＳＮＳ等による個人的なやりとりの禁止の徹底に係る校内規定等の整備」など、管内学校における１０項目の取組状況を示し、コンプライアンス意識醸成を意識した確実な取組を要請した。

　教職員の不祥事発生時における対応のポイントや体罰、ハラスメント、わいせつなどの事故防止対策を説明したあと、参加者が教育現場における教職員の不祥事等の再発防止に向けた取組について情報交流。「教職員の感情的でささいな言動が生徒にとっては言葉の暴力につながる」などの意見や校内のコンプライアンス委員会における一体的な取組、管理職との個人面談など、目的や状況に応じたきめ細かな対応を共有した。

　また、本年度の管内重点目標として①飲酒運転の撲滅と速度違反の根絶②体罰の根絶③わいせつ・ハラスメントの根絶―の３点を決定。重点目標を啓発するポスターの配布や、各校の事情に応じて独自の取組を行う「各学校１実践」を重点取組に設定することを申し合わせ、管内全体で不祥事の防止に向けた取組を推進することを誓った。

(道・道教委 2023-06-02付)