道教委 端末活用の好事例普及 映像版資料を作成へ 小中3教科 授業づくりに(道・道教委 2023-06-06付)
道教委は本年度から3ヵ年をかけて1人1台端末を活用した授業実践等に関する映像資料の作成に取り組む。新規事業「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」の一環。対象教科は小学校の国語・算数と中学校の数学の3教科の全学年で、授業づくりや教材研究での活用を図る。道内の小・中学校等にユーチューブで限定公開する予定で、5年度分は6年2月の完成を目指して準備を進める。
道教委は3年度から授業改善推進チームによる映像版実践資料の作成を開始。4年度は「身に付けさせたい力を明確にした授業づくり」「言語活動の充実」「指導と評価の一体化」「1人1台端末の活用」の4つを重点に26本の動画を作成し、このうち「指導と評価の一体化」の資料では旭川市の小・中学校、和寒町・鷹栖町、余市町の小学校計4チームの実践を紹介している。指導上のポイントや文章やイラストによる解説を盛り込むなど工夫を凝らし、校内研修や授業前後の打ち合わせなどで活用できる内容となっている。
5年度からはこれまで実施してきた授業改善推進チーム活用事業を「新しいかたちの学びの授業力向上推進事業」にリニューアル。国語、算数・数学、ICTの各分野で高い専門性を有する「授業力向上推進教員」を小・中学校50校に配置し、グループで域内の連携校を巡回することで授業改善を推進している。
実践資料のテーマは「1人1台端末を活用した主体的・対話的で深い学びの実現に向けた授業改善」。授業力向上推進教員が好事例をまとめ、小・中学校等の教員が授業づくりの構想や教材研究での活用を図る。
対象教科は小学校の国語と算数、中学校の数学の3教科で、3ヵ年をかけて全ての学年を対象とする資料を作成していく。5年度は「児童生徒同士や教師とやりとりする場面での端末の活用」「児童生徒が自分の考えをまとめ、発表・表現する場面での端末の活用」を扱う予定だ。
22日に開催する第1回全道研修会で作成上の留意点を示し、授業力向上推進教員の各グループにおいて資料の作成に取り組む。12月の第2回全道研修会で実践資料の一部を紹介する予定で、6年2月の動画公開に向けて準備を進めていく。
(道・道教委 2023-06-06付)
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