道教委 6~8年度高校配置計画案 普通科新学科 2校で学科転換 大樹 地域探究、釧路湖陵 文理探究
(道・道教委 2023-06-07付)

表
公立高校配置計画案(6~8年度)の学校別内訳(クリックすると拡大表示されます)

 道教委は6日、6~8年度の公立高校配置計画案を発表した。普通科新学科を設置する大樹高校の普通科を地域探究科、釧路湖陵高校の普通科を文理探究科、理数科を理数探究科にそれぞれ学科転換。7年度の岩見沢東高校と岩見沢西高校、富良野高校と富良野緑峰高校の再編統合については、岩見沢市内新設校に普通科新学科2学級・普通科4学級、富良野市内新設校に普通科3学級・工業科1学級・農業科1学級を設置する。また、中学卒業者数の状況などを勘案し、奈井江商業高校を募集停止とする。

 本道における中卒者数の推計によると、6年度4万1012人、7年度4万83人、8年度3万9996人となっており、4万人を下回ることが見込まれている。

 6~7年度計画からの変更点をみると、6年度は、国の普通科改革を踏まえ、普通科新学科を設置する大樹高と釧路湖陵高における小学科について、大樹高の普通科を地域探究科、釧路湖陵高の普通科を文理探究科にそれぞれ学科転換。また、釧路湖陵高の理数科を理数探究科に転換する。

 7年度計画では、1学級減とする学科を検討中としていた深川東高校について、総合ビジネス科を学級減に。室蘭工業高校の建築科・環境土木科の2学科を建設科の1学科に転換する。

 岩見沢東高と岩見沢西高の再編統合については、普通科新学科2学級および普通科4学級を設置。また、生徒の多様な興味・関心や進路希望等に応じた主体的な学習が可能となるよう単位制を導入する。普通科新学科の名称は引き続き検討する。

 富良野高と富良野緑峰高の再編統合については、普通科3学級および工業科1学級、農業科1学級を設置。小学科は引き続き検討する。

 今回新たに示した8年度の計画案をみると、中卒者数見込みや生徒の進路動向などを勘案し、函館水産高校を1学級減。

 1学年の在籍者数が3年連続20人未満となり、中卒者数の状況、地元進学率などを勘案し、奈井江商業高を募集停止とした。

 定時制では、設置者である町の決定によってニセコ高校の農業科を総合学科に学科転換する。

 道教委は今後、道議会での議論や7月の第2回地域別検討協議会で上がった意見をもとに検討を進め、9月の計画決定を目指す。

(道・道教委 2023-06-07付)

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