真狩村 5年度教育行政執行方針 小中一貫教育へ取組 CS導入へ基盤整備も
(市町村 2023-06-06付)

真狩村齋藤信之
齋藤教育長

 【小樽発】真狩村教委の齊藤信之教育長は5年度教育行政執行方針において、教育課程を共有した系統的・継続的な学びの確立など、小中一貫教育の実現に迫る具体的な取組を前進させるとした。またコミュニティ・スクール導入に向けた基盤整備に取り組む考え。

 執行方針の概要はつぎのとおり。

▼学校教育

▽義務教育について

 学習支援員の配置、習熟度別少人数指導、放課後や長期休業中の学習サポートなど、支援体制を整える。従来の指導方法とICTの最適な組み合わせによる子どもを主体とした問題解決的な学びの充実を図る。

 ALTの配置によって、実践的なコミュニケーション能力の育成と異文化理解の促進を図るほか、英語検定試験の受験料助成を行う。

 教師個々のキャリアに応じた研修など、授業力向上を目指した学び合いの機会を保障し、学び続ける教師のもとに、学び続ける子どもを育てる。

▽高校教育について

 6次産業化に対応した体験的な学習機会の充実を図り、栽培から販売に至る系統的な教育を実践する。スマート農業の推進、GAP教育の充実による国際認証基準に対応した農業生産の実践などに取り組み、グローバル化やICT化に対応した開かれた農場経営を推進する。実績や魅力を積極的に発信し、学校訪問や保護者説明会などを通して、地元はもとより他町村からも進学先として選ばれる学校となることを目指す。

▽いじめ、不登校等への対応について

 別室登校や時差登校、オンライン学習、教育支援センター「まっかりクラブ」の活用など、個に応じた幅広い受け皿を用意し、支援に当たる。まっかりクラブは、全ての子どもたちに学習の場として提供するほか、長期休業中や放課後の学習の場としても提供していく。

▽学校間連携の推進・強化について

 小・中学校では、相互の授業参観や乗り入れ授業の実施、小学生の中学校への体験登校日の設定、児童会・生徒会合同での取組、教育課程を共有した系統的・継続的な学びの確立など、小中一貫教育の実現に迫る具体的な取組を前進させる。保育所と小学校では、スタートカリキュラムに基づく生活科実践を中心に、園児と小学生が交流する機会をつくり出すほか、保育・授業参観を通した職員間の情報共有を強化する。小・中学校と高校との連携事業を継続し、新しい連携の可能性を探り続ける。

▽学校における働き方改革について

 部活動の段階的な地域移行を視野に持続可能な在り方を検討していく。働き方改革の視点を織り交ぜ、教育課程全体の見直しを図り、時代に即したニューノーマルな学校行事を実施し、特色ある学校づくりを進める。校長のリーダーシップのもとに「チームとしての学校」をつくり上げ、組織として対応する学校づくりを進める。コミュニティ・スクール導入に向けた基盤整備に取り組む。

(市町村 2023-06-06付)

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