遊び場新設や支援センター等移転　子育て支援施設整備へ　池田町　旧利別小跡地活用

（市町村 2023-06-06付）

　【帯広発】昨年３月に閉校した池田町の旧利別小学校の跡地を再活用するため、町は子育て支援施設等の整備に向けて準備を進めている。「子育てしやすいまちづくり」を実現するために、基本構想案の作成を委託する公募型プロポーザルを実施中。子どもの遊び場の新設や発達支援センター等の移転などによって、地域全体で子育てを支える体制づくりを推進する。

　町は、旧利別小の敷地に子どもの遊び場・子育て支援施設を整備し、地域全体で子育てを支える体制づくりに向けた機能を集約することによって「子育てしやすいまちづくり」を目指している。

　整備予定施設および機能は主に①子どもの遊び場（屋内外）②発達支援センター③地域子育て支援拠点事業所―の３点を想定。このほか、子育てに関する相談・支援機能や、住民の意見を参考にした事業・機能なども検討事項に含まれる。

　子どもの遊び場は、親子が集い安心して遊ぶことができる公園や屋内施設が不足している現状を踏まえ、屋内外の施設を新たに整備する。

　発達支援センター、地域子育て支援拠点事業所は他施設から移転を予定。

　町保健センター内で運営している発達支援センターは、専用の相談・療育スペースが限られており、プライバシーへの配慮が行き届かない現状にある。

　また、放課後等デイサービスの事業所がなく、町外事務所を利用せざるを得ない状況。池田保育園に併設した町子どもセンターで運営している地域子育て支援拠点事務所も同様に、スペースの狭あいが課題に上がっている。

　委託する業務内容は、現況整理や類似施設の調査、町民意見交換会の運営支援、パブリックコメントの実施支援など。活用案の設定と比較評価、整備イメージの作成、改修・整備やスケジュール等によって方向性を定め、６年度末までに「町旧利別小学校跡地子育て支援施設等整備基本構想案」の提出が求められる。

　参加申し込みは１２日、企画提案書の提出は２３日まで。

(市町村 2023-06-06付)