石狩市　２定補正予算案　全小中にＡＩドリル　給食食材の高騰対策など

（市町村 2023-06-07付）

　石狩市は、９日開会の第２回定例市議会に、一般会計総額１５億３６００万円を追加する５年度補正予算案を提出する。骨格編成としていた当初予算に肉付けするもので、教育費に１億３０００万円を追加。補正後の教育費は前年度当初比２・８％増の２２億７８９９万円となる。全小・中学校を対象としたＡＩドリルの導入などを盛り込んだ。

　教育関連の主な事業では、市内の全小・中学校を対象としたＡＩドリルの導入経費に９７４２万円を計上。ＡＩが、間違えた問題から児童生徒の苦手な傾向を分析して自動的に問題を出題し、弱点を重点的に克服していくアプリを導入する。アプリは、㈱ＣＯＭＰＡＳＳ製の「Ｑｕｂｅｎａ（キュビナ）」と㈱すららネット製「すらら」の２つ。各校がいずれかを選択する。

　このほか、給食費の食材価格の高騰分の支援に２２００万円、小学生・保護者を対象とした脱炭素についての普及啓発に１５０万円を措置。子ども・子育て環境の充実としてＩＣＴを活用した子どもの見守りタグ等の導入経費の一部補助に４８万円、学校の医療的ケア体制の構築に９０万円を充て、保護者の安心の確立や医療的ケアを必要とする児童生徒が通学できる体制の整備を進める。

　主な事業はつぎのとおり。

▼生活者支援

▽学校給食食材高騰対策（新規）＝２２００万円

▼子ども・子育て

▽児童館改修（新規）＝１１５０万円

▽児童館等職員処遇改善（新規）＝２４８万円

▽児童館等危険木処理（新規）＝１５０万円

▽保育所等防犯対策強化（新規）＝６８５万円

▽保育所等熱中症対策強化（新規）＝２０６万円

▽ＩＣＴ活用による子どもの見守り（新規）＝４８万円

▼教育環境の充実

▽中学校校舎改修（新規）＝４９０万円

▽教育情報化整備（新規）＝９７４２万円

▽学校の医療的ケア体制構築（新規）＝９０万円

▼ゼロカーボンシティの推進

▽脱炭素に向けた普及啓発＝１５０万円

(市町村 2023-06-07付)