黒松内町５年度教育行政執行方針　デジタルドリルを導入　部活動指導員配置へ

（市町村 2023-06-07付）

鈴木浩勝教育長

　【小樽発】黒松内町教委の鈴木浩勝教育長は５年度教育行政執行方針において、デジタルドリルを導入するとした。また部活動指導員を配置し、部活動の地域移行に向けた検討を進める。

　執行方針の概要はつぎのとおり。

▽子どもの心を育む学校教育

　親子触れ合い事業や家庭教育支援事業の開催、ＰＴＡ等との連携による「早寝、早起き、朝ごはん」運動を推進し、生活習慣の確立など、家庭や地域社会の教育力向上に努める。

　黒松内町情報モラル八ヵ条をもとに、情報モラル教育を進める。スクールカウンセラーによる支援を継続する。

▽みんなで子どもを守り育む

　認定こども園黒松内保育園、地域子育て支援センターと連携し、親子スポーツ教室や森のようちえん、一時預かり事業などに取り組む。保育等業務のＩＣＴ化、送迎用バスの置き去り防止対策装置の設置経費に対して助成する。

　児童クラブと子ども教室を実施するほか、児童クラブの開園時間の延長やファミリーサポートセンター事業を試行的に実施していくとともに、町に合った活動拠点体制を検討しいく。

　各校と児童館に防犯カメラ５台を設置する。

▽子どもの学びを育む学校教育

　小・中学校の円滑な学習が進むよう、乗り入れ授業や学校見学等の小中一貫した教育の推進と併せ、町内の小・中学校間での学びの場づくり、保育園と小学校との連携を行っていく。

　学習支援員、特別支援教育補助員の配置を継続する。オンラインを活用した町営塾を運営する。貸与しているパソコンは、家庭学習や長期休暇、遠隔授業等でさらなる活用を進めるほかデジタルドリルを導入する。

　各校に図書購入費を計上するとともに、触れ合いの森情報館司書を派遣し、読み聞かせなど読書に親しむ環境の充実に努める。

　部活動指導員を配置し、スポーツ少年団等との結び付きを深める体制づくりや、部活動の地域移行に向けた検討を進める。

　黒松内中の屋上で修繕工事を行うほか、学校・教職員住宅では補修工事等を実施する。スクールバス３台に置き去り防止対策の安全装置を設置する。

▽地域資源を活用した生涯学習

　地域おこし協力隊と各地区地域づくり振興会を中心に、地域づくり支援員と連携を図りながら、地域コミュニティーの形成に努める。

▽豊かな地域を育む生涯学習

　多文化共生社会に向けた学習・交流機会を設ける。新たに雑誌専用の電子書籍アプリを導入する。総合町民センターは、改修工事に向けた基本設計を策定する。

　地域活性化起業人制度において、民間企業の持つ専門知識やノウハウ等を活用し、部活動などの指導・支援方法やスポーツ合宿などの提案を受け、今後の展開につなげていく。

　中学２年生を対象にした世界文化遺産・西予市交流体験学習を継続する。

▽学びを支える環境整備

　コミュニティ・スクール、地域学校協働本部において、学校と地域・町民を結び付け、学校支援活動、家庭教育支援活動、地域社会とつながりある教育課程の編成や授業の展開に努める。

　教員の業務内容・分担の見直しや学習支援ソフトの導入、部活動指導員配置などに取り組む。

(市町村 2023-06-07付)