佐呂間町教委　部活動地域移行説明会等　生徒の声聞き検討して　スポーツ庁、文化庁関係者招き

（市町村 2023-06-09付）

保護者や教育関係者ら約８０人が参加

　【網走発】佐呂間町教委は５月２４日、スポーツ庁と文化庁の関係者を招いて、佐呂間中学校で部活動視察を行ったほか、町民センターで部活動地域移行検討協議会および部活動地域移行説明会を開いた。講師として、スポーツ庁地域スポーツ課の竹河信裕課長補佐と文化庁の西尾佐枝子参事官補佐が参加。説明会では、部活動の地域移行が必要とされている現状や地域の実情を踏まえた今後の方向性などについて保護者や教育関係者に説明した。

　町教委は、部活動地域移行の推進に当たり、専門的な見地から助言を得るとともに、部活動の現状を保護者や地域住民に理解してもらうための説明会を開催。講師として、スポーツ庁地域スポーツ課の竹河課長補佐と文化庁の西尾参事官補佐を招いた。

　当日は、説明会に先立ち、佐呂間中で部活動視察が行われた。外部の指導者を招いて活動しているバスケットボール部や吹奏楽部などを見て回った。

　その後、部活動地域移行検討協議会を開催。谷川敦教育長が諮問を行い、会長に選出された佐呂間中の安田吉雄校長に諮問文を手渡した。

　協議では、６月上旬に児童生徒や保護者、スポーツ・文化団体などからアンケートを取り、意見を集約した上で、今後の部活動について検討を重ね、６年３月をめどに答申を行うことなどを申し合わせた。

　このあと、町民センターで開かれた説明会には、保護者や教育関係者ら約８０人が参加した。

　竹河課長補佐は、全国的に少子化や部活動加入率の減少傾向が進む中、今までどおりの部活動を継続していくことが厳しくなっている現状を示し、その地域に合った今後の部活動の在り方について「生徒の声を聞き、地域で協議・検討していかなければならない時期にきている」と伝えた。

　西尾参事官補佐は、運動部および文化部の地域移行に関する実践研究事例について解説したほか、地域移行の先進地域として、長崎県長与町における地域スポーツ活動の取組などについて紹介した。

(市町村 2023-06-09付)