江別市教委　学校教育基本計画骨子案　新たに情報活用力育成　学習ＰＧ活用、研修実施支援等

（市町村 2023-06-02付）

　江別市教委は、６年度から５年間を計画期間とする第３期学校教育基本計画の骨子案をまとめた。基本目標のうち、確かな学力に関しては「新しい時代に必要となる資質・能力の育成」を設定し、施策として情報活用能力の育成を新設。学習プログラムの活用、ＩＣＴ研修の実施支援などを盛り込む見込みだ。

　現行の第２期学校教育基本計画は、基本理念「心豊かに学びともに未来のふるさとを拓く子どもの育成」のもと、目指す子ども像を「夢を持ち、夢を語り、夢の実現に向けて行動する子ども」と設定。４つの基本目標を据え、学力向上や豊かな心・健やかな体の育成などに取り組んできた。

　現行計画が５年度で終了することから、国の教育振興基本計画や、道の教育推進計画を踏まえ、新たな学校教育基本計画を策定することとした。

　骨子案をみると、計画期間は６年度から１０年度までの５ヵ年。基本理念および目指す子ども像は現行計画を踏襲し、基本目標と基本施策の一部を見直す。

　基本目標のうち、確かな学力の育成に関わっては「確かな学力と新しい時代に必要となる資質・能力の育成」を明記。基本施策に「基礎・基本の確実な定着を図る指導の充実」「学習意欲の向上を図る教育環境の整備」を据え、学校改善プランの実践やチーム・ティーチング、少人数指導、習熟度別授業の推進などを図る。

　また、基本施策に「情報活用能力の育成」を新設。えべつ情報活用能力を育む学習プログラムの活用や、単元・学習内容等一覧の活用、ＩＣＴ研修の実施支援などを盛り込む。

　豊かな心と健やかな体を育成する教育の推進については、いじめ・不登校への対応を修正。「いじめ防止の取組の充実」および「不登校児童生徒への支援の充実」と改め、いじめアンケートの実施や相談窓口の設置、適応指導教室の充実、スクールソーシャルワーカーやスクールカウンセラー事業の推進などを位置付けた。

　良好な教育環境の整備をみると、新たに「学びの保障」を設定。感染症や災害発生時における教育活動の継続に必要な体制の整備、非常時におけるＩＣＴを活用した学びの支援に取り組むことを盛り込む。

　その上で、全ての施策にＳＤＧｓに関連した目標を設定する方針だ。

　今後は、８月に基本計画素案の原案をまとめ、パブリックコメントを募集。年内にも基本計画案を示す。

(市町村 2023-06-02付)