道教委　不登校支援充実へ　ＳＣ未配置校で遠隔相談　７月開始　参加申請受付中

（道・道教委 2023-06-13付）

　道教委はスクールカウンセラー（ＳＣ）の未配置校を対象とした「拠点型オンラインカウンセリング」を７月から開始する。道教委任用のＳＣが不登校または不登校の兆候のある児童生徒・保護者が抱える不安・悩みを遠隔で聞き取り、適切な配慮や支援につなげる。学校との打ち合わせやコンサルテーションを含めて所要時間は１回９０分程度で、不登校児童生徒への支援の充実を図るため活用を呼びかけている。

　不登校の児童生徒数は全国で増加しており、文部科学省の３年度調査では小・中学校で約２４万５０００人、高校で約５万１０００人を記録した。道内では１０００人当たり小学校で１３・９人、中学校で６０・４人、高校で９・６人の児童生徒が不登校となっている。

　道教委は平成７年度からＳＣの配置を開始。１３年度から国の補助事業を活用して市町村におけるＳＣ配置を行っている。一方、広域分散な特徴を有する本道では地域における人材の偏りや移動時間の長さが課題となっており「都市部から地方への派遣」「中学校から校区内小学校への派遣」「特定地域内の小・中学校の巡回」の形態を導入するなど工夫改善に取り組んでいる。

　不登校児童生徒への支援の充実を図るため、ＳＣ未配置校を対象とする拠点型オンラインカウンセリングの開始を計画。オンラインカウンセリング拠点（生徒指導・学校安全課で運営）と学校または児童生徒宅をオンライン会議システムでつなぎ相談に応じる。

　実施期間は７月１２日から６年３月１３日までの毎月第２・第４水曜日で、本年度は計１８日間の実施を予定している。

　１回当たりの時間は学校との打ち合わせ、カウンセリング、カウンセリング後に行う学校へのコンサルテーションを含めて全体で９０分程度を想定している。

　実施希望校は希望日３週間前までに、市町村教委または教育局を通じて道教委に申請。児童生徒の自宅ではなく学校で相談を行う場合、相談者が安心して参加できるためのプライバシーを配慮できる部屋やパソコン機器などを準備するとしている。

(道・道教委 2023-06-13付)