道教委・道教大が「対話の場」　教員確保へ連携強化　志望意識維持・高揚など推進

（道・道教委 2023-06-15付）

　道教委と道教育大学は５月下旬、道庁別館で本年度１回目となる「対話の場」を開催した。協議のテーマは「教員志願者拡大と地方定着に向けた大学と道教委が連携した取組の推進」。教員のなり手不足の現状を踏まえ、教職の魅力啓発や教育実習の充実に向けた両者の連携を確認した。

　「対話の場」は道教委と道教育大の両者が連携協定に基づき行っている各種事業のほか、教職の魅力向上や魅力ある学校づくりの取組などに関し双方の認識を共有し、一層の協働を推進するため平成３０年度から開催している。

道教委の倉本博史教育長ら１２人、道教育大の蛇穴治夫学長ら９人が出席した。

　はじめに教員採用選考検査受検者の減少や登録辞退者が増加している現状を踏まえた上で、教員の養成・採用・研修の一体的な充実に向けた両者のこれまでの取組や、教員採用選考検査の早期化に向けた国や他の自治体の情報について説明。高校生対象の教員養成セミナーや大学生対象の草の根教育実習に関しては年々参加者が増加しており、芽生えた志望意識を維持する取組を進めることを確認した。

　効果的な実習体験の方法についても協議し、教育実習後に教職への志望意識が低下する学生もいることから教育実習後の教員志望者の意識の維持・高揚を図る必要性や、子ども一人ひとりと丁寧に向き合うことのできるへき地・小規模校における体験実習を重視する方向性を共有した。

(道・道教委 2023-06-15付)