道教委 医進類型指定校等連絡協 円滑な事業推進へ研鑚 茨城日立第一高教諭が講演
(道・道教委 2023-06-15付)

 道教委は7日、オンラインで地域医療を支える人づくりプロジェクト事業医進類型指定校等連絡協議会を開いた。茨城県立日立第一高校で進路指導主事を務める川久保典昭教諭と同校サイエンス科の主任を務める山口悟教諭による講演や、各校の取組に関する研究協議などを実施。医進類型指定校の校長・教諭、協力校の校長、道内の3医育大学の職員ら約40人が参加し、メディカルセミナーとサイエンスセミナーの実践紹介、各指定校等の取組の現状や課題の交流などを通して、事業の円滑な推進を図った。

 医学部進学を目指す生徒を支援する地域医療を支える人づくりプロジェクト事業の一環。地域の医師不足という喫緊の課題を踏まえ、地域医療を支える人材の育成を目指している。

 協議会は、医進類型指定校と協力校における教育課程の編成・実施や指導方法の工夫改善の状況などについて情報交換や研究協議会等を行い、医進類型指定校と協力校の取組を支援するとともに、事業の円滑な実施を図ることがねらい。

 本年度は初めての試みとして、医学部コース等を導入している道外の高校と遠隔でつなぎ、実践を交流することで、内容の一層の充実を図った。

 冒頭、茨城県立日立第一高で進路指導主事を務める川久保教諭と同校サイエンス科の主任を務める山口教諭が「医学部志望者への指導方法について」と題して講演。うち山口教諭は、同校サイエンス科が行うメディカルセミナーとサイエンスセミナーの取組内容を紹介した。

 メディカルセミナーでは①医学部進学ガイダンス②医師の学校訪問③医学部生徒の座談会④病院見学―などの取組を報告。また、医学部志望理由書対策講座や面接対策講座などを開いていることを伝えた。

 サイエンスセミナーでは、スーパーサイエンスハイスクールの授業と連携し、理化学研究所や日立研究所など様々な施設に訪問して研修を行っていることを紹介。各施設に、自校のOBが研究員として在籍していることから、各先輩から座談会形式で研究内容などについて聞く場を設けていることを報告した。

 その上で「各セミナーを通して、生徒たちに勉強だけではなく、その先を見据えたものを与えられれば」との思いを語った。

 続いて、(株)ベネッセコーポレーション北海道支社の渡辺健太課長が医学部志望者への指導のポイントについて情報提供した。

 このあと、各校の取組について研究協議。各校が3月に提出した実践成果報告書をもとに、各校の取組の現状や課題などについて交流したほか、課題改善に向けた検討を行った。

(道・道教委 2023-06-15付)

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