親が先生の一番の味方　道高Ｐ連　第７２回後志大会

（関係団体 2023-06-20付）

高Ｐ連後志大会

　【小樽発】第７２回道高校ＰＴＡ連合会大会後志大会が９日からの２日間、グランドパーク小樽を本会場に開催された。大会主題「新時代を支える若者を共に支えよう～本音の語らいから生まれるＰＴＡの活力」のもと、基調講演や分科会を通じ、学校・家庭・地域と連携し、共に子どもたちの育成を支え合うために活発に交流した。

　道高校ＰＴＡ連合会（道高Ｐ連）主催、全国高校ＰＴＡ連合会（全国高Ｐ連）共催。道高Ｐ連後志支部が主管した。４年ぶりの現地参集形式での開催で、９日の開会式には約６００人が参加した。

　開会式では、道高Ｐ連の村井為敦会長があいさつ。「ＰＴＡ活動で一番重要なのは、親が先生方の一番の味方・応援団になること」とし「先生方が安心して全力で子どもたちと接することができる環境をつくることこそ、われわれのやるべきこと」と強調。

　またコロナ禍の３年間でＰＴＡ活動も通常どおりに行えず、過去の経験がない人も多いとし「新たなＰＴＡをつくる気持ちで取り組んでいただきたい」と求めた。

　大会実行委員長の森禎樹氏は「コロナによって社会の仕組みやＰＴＡ活動が変化したが、学校がある限り、ＰＴＡ活動は必要である」と強調。「大会がＰＴＡ活動の意義を再確認する場として実りあるものになれば。小樽の地を楽しみながら親睦・懇親を深めて」と述べた。

　全国高Ｐ連の山田博章会長は「古い観念にとらわれず、今後を見据えた持続可能なＰＴＡ活動の実践が必要」と示唆。「環境の変化に臨機応変に対応した活動が、日本の未来を担う心豊かな人材育成につながるはず」と呼びかけた。

　続いて功績団体・功績者表彰、優良ＰＴＡ会報表彰、感謝状贈呈を実施。釧路工業高校ＰＴＡ、釧路北陽高校ＰＴＡの奈良賢祐氏、岩見沢西高校ＰＴＡ、礼文高校ＰＴＡ、小樽潮陵高校ＰＴＡの彫谷泰嗣氏にそれぞれ表彰状・感謝状が手渡された。

　続く来賓祝辞では、道教委の柴田亨教育指導監、道高校長協会の宮澤一会長、小樽市長の迫俊哉市長がそれぞれ登壇した。

　開会式終了後には、漫画家の魚戸おさむ氏が「漫画と絵本で書いた“食べること、生きること”」と題し講演を行った。

　２日目には４会場に分かれて分科会を実施。それぞれ「ポストコロナのＰＴＡ活動の活性化および課題について」「社会の変化に伴う校則の在り方について」「学校、地域、ＰＴＡが協働した高校の魅力化発信について」「大人（保護者、地域）と子どもの望ましいコミュニケーションについて」のテーマのもと、活発に意見を交わした。

(関係団体 2023-06-20付)