新しい歴史と伝統築いて　函館南茅部中　開校記念式典

（学校 2023-06-23付）

南茅部中開校記念式典

　【函館発】函館市立南茅部中学校（山口哲也校長）は１７日、同校で開校記念式典を挙行した。全校生徒８４人をはじめ、教職員や来賓ら約１４０人が出席し、同校の新たな船出を祝った。

　同校はことし４月、旧臼尻中学校と旧尾札部中学校を統合し、特別支援学級１学級を含む４学級で開校した。

　式典で山口校長は「太平洋に面し、季節ごとに景色が変化する山々の麓、自然豊かで恵まれた教育環境の中、地域人材育成に向けた教育活動をスタートした」と述べ、コンブや縄文遺跡に関する地域探究学習や南茅部高校と連携したキャリア教育など同校の特色ある教育活動を紹介。生徒に対し「南茅部中学校の一員であるという自覚を持って、新しい歴史と伝統を築いて」と呼びかけた。

　来賓では、大泉潤函館市長、藤井壽夫函館市教委教育長、山下幹雄渡島教育局長らが出席。それぞれ「教職員と生徒で新しい伝統と校風づくりを進めてほしい」などとエールを送った。

　生徒会長の魚住百華さん（３年）は「昨年、２校の閉校式があり、寂しさと不安もあったが、新しい校舎での新しい仲間との出会いを楽しみにしていた。学校行事や日々の生活を充実させたい」と期待した上で、修学旅行で訪れた盛岡市でのコンブＰＲ活動を回顧。「地域の良さをあらためて実感した。今後も保護者や地域の方、教職員に感謝の気持ちを持ち、中学校の発展に取り組んでいきたい」と決意を述べた。

　式典では、山口校長が校歌を作詞した元臼尻中教頭で福島町立福島中学校の木﨑彰教頭と作曲者の山本和生さん、校章作成者の須賀千聡さんに感謝状を贈呈。

　最後に校歌を披露し、生徒の希望に満ちた歌声が体育館いっぱいに響き渡った。

(学校 2023-06-23付)