道教委 5年度SC活用事業 配置率 89・9%に上昇 高校は11管内で全校配置
(道・道教委 2023-06-27付)

 道教委はスクールカウンセラー(SC)活用事業による5年度SC配置計画をまとめた。道内公立学校におけるSCの配置率(札幌市、市町村の独自配置を除く)は前年度と比べて1・9ポイント上昇し89・9%で、宗谷管内では100%を達成した。高校は11管内の全校で配置が完了。特別支援学校の配置率は11・0ポイント上昇し36・4%となった。

 道教委は平成13年度から国の補助事業を活用してSC配置を行うSC活用事業を開始。児童生徒へのカウンセリング、教員・保護者への助言を行うことで、児童生徒の心の悩みの深刻化、いじめ・不登校などの問題行動の未然防止、早期発見・対応を図っている。

 広域分散な特徴を有する本道では地域における人材の偏りや移動時間の長さが課題となっており、1つの学校に定期的に勤務する「単独型」、必要に応じて域内の小・中学校を訪問する「巡回型」、拠点校の中学校から必要に応じて域内の小学校に派遣する「拠点・派遣型」の3類型で対応している。

 SCの5年度配置予定校数(札幌市、市町村の独自配置校除く)は1313校で、内訳は小学校が671校、中学校が409校、義務教育学校が22校、中等教育学校が1校、特別支援学校が24校、高校が186校。

 配置率は小学校が91・0%、中学校が92・1%、義務教育学校が91・7%、中等教育学校が100%、特別支援学校が36・4%、高校が98・4%となった。

 小・中学校、義務教育学校では空知、宗谷、釧路、根室の4管内で100%に。宗谷では全校種で100%となった。

 SC活用事業ではこのほか、SC未配置の学校で緊急に児童生徒の心のケアを必要とする案件が生じた場合に道が任用するSCを随時派遣している。7月からは新たに不登校の兆候のある児童生徒や保護者の不安・悩みに対応する「拠点型オンラインカウンセリング」を開始する予定だ。

(道・道教委 2023-06-27付)

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