CBTで教員研修を高度化 道教大等3者がモデル開発 実践協力校で試行 全国普及へ(道・道教委 2023-06-26付)
道教育大学は本年度、道教委、札幌市教委と連携してCBTを媒介にした教員研修モデルの開発に取り組む。CBTは管理職・教員用の2種類を活用し、研修前、研修中、研修後の各過程における管理職の関わり方のモデルを開発することで「対話と奨励」による新たな研修プロセスを提起する。今後3者連携によるプロジェクトチームの初会合を開催する予定で、実践協力校の決定後、取組を開始する。
教育公務員特例法の改正に伴い4月から研修履歴を活用した対話に基づく奨励を行う新たな教員研修制度が開始される。教員と管理職が対話を繰り返す中、教員の研修ニーズや今後伸ばす力、学校の役割などを踏まえ、必要な学びを主体的に行っていくことが求められている。
各学校において研修の合理化・効率化が求められる中、文部科学省は本年度から教員研修高度化推進事業に着手。全国9地区における大学・教育委員会・学校法人に事業を委託し、教員研修の成果確認と評価モデルの確立や研修の高度化に向けたモデルの確立に取り組むもので、各地域の実情に合わせた研修高度化の取組をモデル化し成果を共有することで、全国的な研修観の転換・定着を図る。
道教育大は同事業の委託を受けてCBTを媒介にした教員研修モデルの開発を計画。事業期間は1年間で、主に①管理職の「研修ファシリテーション力」を高めるCBTの開発②教員研修用CBTの開発③研修プロセスにおける管理職の関わり方モデルの開発④研修転移を測定するアセスメントシートの活用方法の開発―に取り組む。
①~④は相互に関連。具体的には、研修前に管理職がCBTを受講してイメージトレーニングを行い、教員用のCBTの結果をもとに対話に基づく受講奨励を実施。研修成果の確認や身に付いた資質・能力の確認・共有、目標設定や研修計画の相談を行うなど、管理職の関わり方のモデルを開発する。
夏以降に関係者で構成するプロジェクトチームの初会合を開催する予定。その後、実践協力校を決定して教員研修モデルの構築・試行・評価を行う。研修モデルは5年度中に開発する予定で、全国に普及させることで日本全体の教員の資質・能力の向上、学校の教育力の向上を支援する。
(道・道教委 2023-06-26付)
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