札幌市　小中学生向け起業家教育　会社経営を疑似体験　創造性や課題解決力養成

（札幌市 2023-07-07付）

　札幌市経済観光局は本年度、小中学生が会社経営を疑似体験する教育プログラムを実施する。創造性や課題解決力などを養う起業家教育の一環。起業を将来の選択肢の一つに加えてもらうねらいがある。

　国は昨年１１月に策定したスタートアップを育成するための「５ヵ年計画」に、小・中学校や高校での実施拡大を目指すことを盛り込んだ。具体的には、起業家を講師にした支援プログラムを実施するほか、総合的な学習の時間なども活用する。

　市では前年度、早い段階で起業家精神に触れる機会を設けようと、米国発の起業家教育プログラム「Ｂｉｚ　Ｗｏｒｌｄ（ビズワールド）」を試験的に実施。プログラムは会社の設立から資金調達、製品の製造、マーケティング、販売に至る事業の流れを模擬体験できるもので、小学３年生から中学３年生１５人が参加した。絵はがきを販売する会社を設立するという設定で行った。本年度も同様の体験ができるプログラムの実施を想定しているという。

　関連費として本年度補正予算案に６６０万円を計上した。

(札幌市 2023-07-07付)