2定札幌市議会議案審査特別委(4日)
(札幌市 2023-07-06付)

◆スポーツ観戦機会の充実へ ラグビーW杯契機に

 札幌市スポーツ局の金谷泰亨スポーツ部長は、ラグビーワールドカップの開催を契機にスポーツ観戦機会の充実を図る考えを示した。

 今月22日、ラグビーワールドカップフランス大会のテストマッチとなる日本代表対サモア戦が札幌ドームで行われることが決まった。

 市は、これを契機に競技人口の拡大や観戦文化の定着を図ろうと、小学生を対象に親子2000組4000人を無料招待することを計画しているほか、ワールドカップでは対アルゼンチン戦など2試合でパブリックビューイングを予定している。

 金谷部長は「道ラグビーフットボール協会などと連携し、日本代表戦やリーグの試合誘致を積極的に進め、より多くの市民に観戦機会を提供したい」と述べた。

 おんむら健太郎委員(民主市民連合)の質問に対する答弁。

◆札幌ドーム会場に多様な競技を体験 冬季の子ども向けスポーツイベント

 金谷スポーツ部長は、冬季に計画している新たな子ども向けスポーツイベントの概要について報告した。

 市は、冬季に減少する子どもの運動機会を確保し、体力向上を図るため新たなスポーツイベントを計画している。

 札幌ドームを会場とする予定で、金谷部長は「野球やサッカーといった団体スポーツだけではなく、アーバンスポーツ、ユニバーサルスポーツなど、多種多様な競技を体験できるようなものにしたい」と展望を示した。

 「8月をめどに各競技団体から意見を聞くとともに、市スポーツ協会などとも情報交換を行いながら事業構築を進めていきたい」と述べ、冬休み前までに広く周知していくとした。

 うるしはら直子委員(民主市民連合)の質問に対する答弁。

◆優先利用を拡充へ9月平岡公園小で 学校施設開放事業障がい者競技団体

 金谷スポーツ部長は、学校施設開放事業における障がい者スポーツ団体の優先利用について拡充する考えを示した。

 学校施設開放事業において、現在、障がい者スポーツが可能となっているのは市立札幌みなみの杜高等支援学校のみで、練習場所の確保や道具の持ち出しなどが利用者にとっての課題となっている。

 学校施設開放事業における障がい者スポーツ団体の優先利用について、9月から平岡公園小学校で利用開始できるよう関係機関と最終協議を進めていると報告した。

 金谷部長は「障がいの有無にかかわらず誰もがスポーツを楽しめる環境づくりを目指す」と述べた。

 たけのうち有美委員(民主市民連合)の質問に対する答弁。

◆本年度42館に移動式を配備 ミニ児童会館空調機

 札幌市子ども未来局は、夏場の暑さが年々厳しくなっていることから、エアコンがないミニ児童会館に移動式エアコンを配備する計画を明らかにした。市内90館のうち19館は既に設置済みで、42館に本年度中に配備する。29館については、学校にあるエアコンを借りて対応するとした。貸し借りがスムーズにいくかや使い勝手などを聞き取るとして、佐藤学子ども育成部長は「現場の声を聞き、適切な対応を取る」と述べた。

 田中啓介委員(共産党)、竹内孝代委員(公明党)の質問に対する答弁。

◆ゲーム製作体験イベント拡大へ 札幌の企業と連携し

 市経済観光局は、札幌に本社や開発拠点を置くゲーム関連会社と連携してゲームの製作を体験できるイベントを開き、人材育成を進める考えを示した。

 イベントは、プログラマーやデザイナー、プランナーの育成を目的に、専門学校生や大学生などを対象に昨年初めて開いた。

 昨年は定員40人に対して158人の応募があったことから、ことしは定員を100人に増やす。協力会社も16社と倍増する予定。

 同局の坂井智則産業振興部長は「情報工学学科を持つ大学などに周知し、より多くの参加を促す」と述べた。

 森基誉則委員(民主市民連合)の質問に対する答弁。

◆若年層向けの施策小中学生まで拡大 スタートアップ企業集積の取組

 市経済観光局は、スタートアップ企業の集積に向けた若年層向けの施策を、対象を小中学生まで拡大することを明らかにした。

 市は北海道大学と連携したアントレプレナーシップ(起業家精神)などを学ぶ講義や、市立高校学校間連携指定事業として高校生・高専生向けの起業体験プログラムを実施した。 

 「起業の魅力を広く知ってもらうためにはさらなる働きかけが必要」として、前年度の試行実施をもとに、小・中学校、企業と連携した起業家教育を行う予定とした。

 波田大専委員(維新・大地)の質問に対する答弁。

(札幌市 2023-07-06付)

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