９年間連続した学びの良さ紹介　学校の特色理解深める　札幌福移学園　学校見学会

（札幌市 2023-07-05付）

特色ある教育活動の説明を受ける見学者

　札幌市立義務教育学校福移学園（福井浩史校長）は６月２１日から３日間、義務教育学校開校後初の学校見学会を開いた。３日間で、入学を検討する家族１５組が来校。１～９年生の授業参観や教育活動の説明などを通して、９年間連続した学びを大切にする同校の特色に対する理解を深めた。

　同校は、札幌市初の義務教育学校として、ことし４月に新たなスタートを切った。市内唯一の小中併置特認校だった福移小中学校の特色を継承しつつ、課題探究的な学習と人間関係づくり活動を通して、前期課程から後期課程へのスムーズな移行の実現を目指している。

　義務教育学校として初めての学校見学会。「生き生きと学ぶ児童生徒の姿を見て、９年間連続した学びの良さを感じてもらいたい」（福井校長）と願い、同校の参観日に合わせて開催した。

　２２日は、１・２年生体育や４年生国語、６年生社会の授業を公開。うち６年生社会では、単元「市民の願いを実現する政治」のまとめとして、市建設局雪対策室の職員を招いた学習を展開した。

　児童たちは６グループに分かれて、より良い除排雪事業を実現するための考えを提案。「行政と市民それぞれができることを協力して行うことが大切」「除雪オペレーターを増やすため、ユーチューブなどで仕事の魅力をＰＲしては」などと発表すると、参観した保護者や見学者から拍手が沸き起こった。

　このあと、前忠宏教頭と井上徳文主幹教諭が同校の教育活動を説明。豊かな自然に囲まれた環境や、全校合同による各種行事、少人数を生かした学習活動、各教科の専科指導導入などの特色を伝えた。

　第２回見学会は、１１月に開催を予定している。

(札幌市 2023-07-05付)